席に着くと、あまりブランド物に興味の無い鈴音でも知っているブランド名の書かれた紙袋を夕に渡される。
「これ、今日ここに来る途中に見かけて絶対すずに似合うと思ったから買ってきちゃった。また今度デートする時に着て見せて?」
いつものようにそれはもう甘い顔で鈴音に微笑みかける。中を見ると、鈴音のタイプドンピシャの上品なワンピースだった。
その服を見て、夕は何も言わないが鈴音がもしドレスコードに引っかかってしまった時の事も考えての事だというのが分かって、どこまでも鈴音第一で動いてくれる夕に嬉しい気持ちで胸がいっぱいになる。
「ありがとう、夕。可愛い!早く着たい!今トイレで着替えて着ちゃおうかな??!」
そう言うと夕は少しムスッとした顔で、正面に座る鈴音の手を握る。
「だめ。こんなに綺麗にしてきてくれたんだから、今日のすずを堪能させてよ、ね?」
上目遣いをしながらそう言われると、可愛さで胸がぎゅうっと押しつぶされそうになる。
「今日の格好、、、似合ってる、、、?」
夕が否という訳もないことは鈴音も分かっているのだが、せっかく夕のために綺麗にしてきたのでつい欲張りになってしまう。
「うん、他の人に見せないように閉じ込めたいくらい綺麗だよ。ほんとに、今日はもう少し抑えてほしかったのに、、、」
と明るい表情から、暗い表情に段々と変わっていく夕に思った反応と違い戸惑う鈴音。
しかし、その理由を聞こうとしたら後ろからコック服を着た男性が挨拶にやってきた。
「本日はご来店ありがとうございます。この店のシェフの山本健二です。」
ニコッと笑い掛けられ、その顔と名前に見覚えがありすぎて思考が止まってしまう。
「あれ、もしかして俺の事忘れた?」
「やっぱり!!!!健二くん?!高校の時の?!夕にずっと付き纏ってた?!」
「良かったよ覚えてくれてて!って付き纏ってたってなんだよ!仲良かったんだよ!な!夕!!」
「付き纏ってた事にかわりはない」
と不機嫌そうな顔をして言いながらも、やっぱりどこか嬉しそうな顔をしている。
「へ〜!健二くんシェフなんて凄いじゃん!」
「だろ〜!!夕にずっと来いって言ってたんだけどスルーされててさ〜、やっと来てくれると思ったらまさかの婚約したって!しかも志倉と!びっくりだよ。こーんな綺麗になってるしよ〜!俺さぁ〜高校のとき志倉のことってうわっっ!!!」
何か健二君が言いかけた時に夕が腕を引っ張ってギロっと睨みを効かせる。
「あ〜じゃあそろそろ俺は厨房戻ろうかな〜お前らの食事も俺自ら腕振るうから楽しみにしといてくれよな!」
と何故かピシッと背筋を伸ばしてカチコチに歩いて戻っていく健二くんを笑顔で見送ると、飲み物が運ばれてきて2人で乾杯をする。
少し不機嫌そうだった夕も、健二くんが姿を消すとケロッとしていつもの笑顔に戻りなんでもない話をしながら食事を進めていく。
運ばれてくる食事は全部が美味しくて、繊細でほっぺたがとろけてしまうんじゃないかと心配になるほどだった。
デザートも運ばれてきて、そろそろ帰る頃合いかなと思っていると、照明が消える。
「あれっどうしたんだろ、、、」
鈴音がそう言うと、ロウソクの光と共に健二くんが花びらとお花で彩られたお皿を鈴音の前に置く。
「こちら、旦那様自らお作りになられた奥様専用の特別プレートでございます。」
と先程のおちゃらけた雰囲気は一切なく、お皿を置くとテーブルの上のロウソクにも火をつけて一礼をしてその場を去っていく。
お花の中心には、ダイヤモンドがキラキラと輝く指輪があり、それを見た鈴音は夕の顔に視線を移す。
すると夕はふわっと優しく微笑んで、
「すず、俺を好きになってくれてありがとう。いつも幸せをくれてありがとう。いろんな話をいつもしてくれて俺を受け入れてくれてありがとう。貰ってばかりだけど、俺が必ず幸せにするから。心から愛してます。俺と、結婚してください。」
気がつくと、ボロボロと涙を流していた。
夕が伝えてくれた事は全て鈴音も夕に対して同じように、思っている事ばかりで余計に涙が溢れてくる。
返事をしたいのに、涙で喉が詰まって声が出せない。
せっかく綺麗にメイクもしたのに、どんどん溢れてくる涙。
夕が仕方ないなぁといったように愛しさで溢れた笑顔をこぼして、席を立ち、指輪を取ると鈴音の前に跪く。
「すず、結婚してくれる?」
鈴音は何度も頭を縦に振る事しかできなかった。
すると、夕は鈴音の左手を取りゆっくりと指輪をはめて優しくキスを落とす。
「ありがとう、愛してるよ。」
「これ、今日ここに来る途中に見かけて絶対すずに似合うと思ったから買ってきちゃった。また今度デートする時に着て見せて?」
いつものようにそれはもう甘い顔で鈴音に微笑みかける。中を見ると、鈴音のタイプドンピシャの上品なワンピースだった。
その服を見て、夕は何も言わないが鈴音がもしドレスコードに引っかかってしまった時の事も考えての事だというのが分かって、どこまでも鈴音第一で動いてくれる夕に嬉しい気持ちで胸がいっぱいになる。
「ありがとう、夕。可愛い!早く着たい!今トイレで着替えて着ちゃおうかな??!」
そう言うと夕は少しムスッとした顔で、正面に座る鈴音の手を握る。
「だめ。こんなに綺麗にしてきてくれたんだから、今日のすずを堪能させてよ、ね?」
上目遣いをしながらそう言われると、可愛さで胸がぎゅうっと押しつぶされそうになる。
「今日の格好、、、似合ってる、、、?」
夕が否という訳もないことは鈴音も分かっているのだが、せっかく夕のために綺麗にしてきたのでつい欲張りになってしまう。
「うん、他の人に見せないように閉じ込めたいくらい綺麗だよ。ほんとに、今日はもう少し抑えてほしかったのに、、、」
と明るい表情から、暗い表情に段々と変わっていく夕に思った反応と違い戸惑う鈴音。
しかし、その理由を聞こうとしたら後ろからコック服を着た男性が挨拶にやってきた。
「本日はご来店ありがとうございます。この店のシェフの山本健二です。」
ニコッと笑い掛けられ、その顔と名前に見覚えがありすぎて思考が止まってしまう。
「あれ、もしかして俺の事忘れた?」
「やっぱり!!!!健二くん?!高校の時の?!夕にずっと付き纏ってた?!」
「良かったよ覚えてくれてて!って付き纏ってたってなんだよ!仲良かったんだよ!な!夕!!」
「付き纏ってた事にかわりはない」
と不機嫌そうな顔をして言いながらも、やっぱりどこか嬉しそうな顔をしている。
「へ〜!健二くんシェフなんて凄いじゃん!」
「だろ〜!!夕にずっと来いって言ってたんだけどスルーされててさ〜、やっと来てくれると思ったらまさかの婚約したって!しかも志倉と!びっくりだよ。こーんな綺麗になってるしよ〜!俺さぁ〜高校のとき志倉のことってうわっっ!!!」
何か健二君が言いかけた時に夕が腕を引っ張ってギロっと睨みを効かせる。
「あ〜じゃあそろそろ俺は厨房戻ろうかな〜お前らの食事も俺自ら腕振るうから楽しみにしといてくれよな!」
と何故かピシッと背筋を伸ばしてカチコチに歩いて戻っていく健二くんを笑顔で見送ると、飲み物が運ばれてきて2人で乾杯をする。
少し不機嫌そうだった夕も、健二くんが姿を消すとケロッとしていつもの笑顔に戻りなんでもない話をしながら食事を進めていく。
運ばれてくる食事は全部が美味しくて、繊細でほっぺたがとろけてしまうんじゃないかと心配になるほどだった。
デザートも運ばれてきて、そろそろ帰る頃合いかなと思っていると、照明が消える。
「あれっどうしたんだろ、、、」
鈴音がそう言うと、ロウソクの光と共に健二くんが花びらとお花で彩られたお皿を鈴音の前に置く。
「こちら、旦那様自らお作りになられた奥様専用の特別プレートでございます。」
と先程のおちゃらけた雰囲気は一切なく、お皿を置くとテーブルの上のロウソクにも火をつけて一礼をしてその場を去っていく。
お花の中心には、ダイヤモンドがキラキラと輝く指輪があり、それを見た鈴音は夕の顔に視線を移す。
すると夕はふわっと優しく微笑んで、
「すず、俺を好きになってくれてありがとう。いつも幸せをくれてありがとう。いろんな話をいつもしてくれて俺を受け入れてくれてありがとう。貰ってばかりだけど、俺が必ず幸せにするから。心から愛してます。俺と、結婚してください。」
気がつくと、ボロボロと涙を流していた。
夕が伝えてくれた事は全て鈴音も夕に対して同じように、思っている事ばかりで余計に涙が溢れてくる。
返事をしたいのに、涙で喉が詰まって声が出せない。
せっかく綺麗にメイクもしたのに、どんどん溢れてくる涙。
夕が仕方ないなぁといったように愛しさで溢れた笑顔をこぼして、席を立ち、指輪を取ると鈴音の前に跪く。
「すず、結婚してくれる?」
鈴音は何度も頭を縦に振る事しかできなかった。
すると、夕は鈴音の左手を取りゆっくりと指輪をはめて優しくキスを落とす。
「ありがとう、愛してるよ。」
