「可愛い」

「可愛いよ、すず」

何度夕にそう囁かれて、何度夕に快くされただろうか。

いつもとは少し違った夕の顔
でもやっぱり鈴音の事を大切にしてくれる夕
それが夕の全てから伝わってきて

「夕、お願い、早く、、きて、、」

そう言うと夕の顔が、少し赤くなる

「、、、?、、、」

頭を傾げていると

「それ、反則だから。可愛すぎる。」

片手で顔を覆って隠している夕が可愛くて
体を起こして夕の手をのけ

「夕、大好き」

とちゅっと軽いキスをすると
ガバっと抱き締められて、ベッドに寝かされる。

「すずはまだまだ余裕そうだね、俺はこんなにいっぱいいっぱいなのに」

そう言って鈴音の手を、夕のものを確認させるかの様にいやらしく触らせる。

ズボン越しとはいえ初めてしっかりと触り、しかも硬く、大きくなっているそれに鈴音は顔を一気に赤らめる。

額をコツンと押し付けて

「可愛い」

そう言って、鈴音の手を離すと夕は鈴音にキスをしながらスボンを脱ぎはじめる。

ついに、夕とエッチするのか、、、

鈴音は嬉しい気持ちや、ドキドキする気持ち、少し不安な気持ち、色んな気持ちでいっぱいだった。
でも、何より暖かい気持ちでいっぱいだった。
これは今まで夕が沢山鈴音の事を大切にしてきてくれたおかげだろう。

そんなことを考えていると

「すず、痛かったら言ってね」

と、ゆっくりと夕のものが入ってくる

「っん/// いっっ」

初めては痛いもの。そう聞いていたものの、多少ではあるものの痛みが走り声が漏れる。

「大丈夫?」

動きを止め、鈴音を伺うようにしてみる夕。
夕の体が、少し後ろに下がり始めたのを鈴音が止める。

「大丈夫だよ、止めないで。」

夕の手を握りしめてそう伝えると、夕は優しく握り返してくれた。

「ゆっくり、ゆっくりするから。」

奥に入ってくるに連れて、多少痛むもののその痛みさえも幸せだと思えた。
こんなにも幸せな気持ちになれるものだとは思っていなかった。
かつては、みんな快楽の為だけにしている行為だと勝手に決めつけて、元彼の事もあり否定的な感情の方が強かった。

でも、好きな人と繋がれる事はこんなにも幸せで、胸がいっぱいになるものなんだと気づいた時には目から涙が溢れていた。

「すず、やっぱり痛かったよね?」

「違う、違うの。嬉しくて、、、幸せで、、、大丈夫だから、止めないで、、」

「ん、分かった」

夕はそれからも優しく、宝物を、愛しいものを見るような目で、手つきで鈴音に触れ、キスをした。

「幸せだ、ありがとう。すず」

夕は事を終えると、鈴音と額を合わせてそう言ってくれた。

「私も。ありがとう、大好き。」

ふふっと2人で笑いあってじゃれ合うようにキスを交わす。

少し汗ばんだ肌が重なり合う心地良さ
隣で笑っている愛しい人
この人がいれば私は強くなれる

そう思い、鈴音は眠りについた。