いつ寝たのかも分からない、寝たはずなのに寝た気がしない。食欲もない。
夕には何度も連絡しているものの、返信どころか、既読にもならずに2週間程が経つ。
何もする気が起きずにただ、ボーっと外を眺める。
これから、どうなるんだろう。
きっと夕はもう幼なじみの集まりにも来なくなるだろうな、、、。
家に飾ってある幼なじみとの写真を見てまた視界がぼやける。
みんな楽しそうに笑っている。夕も。
夕はあっくんや紗奈達とは違って、保育園に通っていた為、小学校から一緒。
夕以外はみんな幼稚園から仲良しだった為、小学校に入学してからしばらくはずっと休み時間も寝ていたりボーっと外を見たりしている事が多かった。
そんな夕を、いつも鈴音が遊びに誘うも"めんどくさい"と子供らしくない事を言う夕を無理やり連れて行っていた。
みんなと打ち解けるまでは、緊張していたのか毎回鈴音の服の裾をぎゅっと握って付いて来ていた夕。
小さい頃から強引で我が道を進む鈴音と、省エネタイプでのんびりしていたい夕は意見が合わずに喧嘩をする事が多かった。
その度に、夕は鈴音の部屋の前に来てノックを3回、入る事はなく部屋の前で"ごめんね"と夕が悪くない時も謝りに来てくれていた。
"めんどくさい"と言いながらも、なんだかんだ鈴音の強引な要望に答えてくれて、何かあると1番に気づいてくれていた夕。
夕はいつも鈴音を大事にしてくれて、見てくれていた。
「このままで良いわけない」
鈴音は弱音を吐いてばかりだった自分の顔をペチン!と叩いて気合いをいれ、準備を始める。
泣いてボロボロな顔を手入れして、お風呂に入って、1番お気に入りで、可愛すぎてまだ着れていなかった服を身につける。
髪も可愛くセットして
「よし!」
もう一度顔をペチン!と叩いて夕の家へと向かう。
夕の家の前に着き、インターホンを押す。
夕は寝るだけだから、とオートロックも付いて居ないマンションに住んでいるので部屋の前に行くのはなんてことはない。
・・・
でない。
「やっぱり出てくれないよなー、てかいるのかな?」
おーい、とノックをしてみたりするものの、無反応。
こうなったら!と、携帯を取りだしてある人に電話をかける。
休日という事もあってか、数コールで
「ん?どしたー?」
と腑抜けた声が帰ってくる。
「ねぇあっくん、今から夕に電話して家いるか聞いてくれない?理由は今度話すから」
「はぁー?自分で聞けよめんどくせぇ」
「聞けないから頼んでんでしょ!ばか!頼んだからね!!」
そう言って電話を切る。
しばらくしても、部屋の中から着信音らしき音は聞こえない為きっと夕は家にはいないんだろう。
はぁ。とため息を付きながら座って空を眺める。まだ寒いこの季節の空は、どこかカラッとしていて、日差しが暖かく寒さを忘れるほど澄んでいてとても綺麗。
"ほっぺた、冷たくなってる"
そう言って暖かい両手で鈴音の頬を包んでいつものように優しく微笑んでくれる夕が目の前に、、、
〜♪
「っ!?やば!外で寝るなんて」
あっくんからの電話を急いでとる
「もしもし?」
「あーその、なんだ、夕、家に居ないっぽいぞ」
なんだか歯切れの悪いあっくんを不思議に思い
「なに?その感じ」
「いや〜、、」
「なによ!言うなら早く言ってよ!!」
「その〜、確実じゃねぇんだけど、電話の向こうから女の声が、、、でも!!あいつに限ってそんなこっ」
最後まで聞くことなく電話をきる。
夕には何度も連絡しているものの、返信どころか、既読にもならずに2週間程が経つ。
何もする気が起きずにただ、ボーっと外を眺める。
これから、どうなるんだろう。
きっと夕はもう幼なじみの集まりにも来なくなるだろうな、、、。
家に飾ってある幼なじみとの写真を見てまた視界がぼやける。
みんな楽しそうに笑っている。夕も。
夕はあっくんや紗奈達とは違って、保育園に通っていた為、小学校から一緒。
夕以外はみんな幼稚園から仲良しだった為、小学校に入学してからしばらくはずっと休み時間も寝ていたりボーっと外を見たりしている事が多かった。
そんな夕を、いつも鈴音が遊びに誘うも"めんどくさい"と子供らしくない事を言う夕を無理やり連れて行っていた。
みんなと打ち解けるまでは、緊張していたのか毎回鈴音の服の裾をぎゅっと握って付いて来ていた夕。
小さい頃から強引で我が道を進む鈴音と、省エネタイプでのんびりしていたい夕は意見が合わずに喧嘩をする事が多かった。
その度に、夕は鈴音の部屋の前に来てノックを3回、入る事はなく部屋の前で"ごめんね"と夕が悪くない時も謝りに来てくれていた。
"めんどくさい"と言いながらも、なんだかんだ鈴音の強引な要望に答えてくれて、何かあると1番に気づいてくれていた夕。
夕はいつも鈴音を大事にしてくれて、見てくれていた。
「このままで良いわけない」
鈴音は弱音を吐いてばかりだった自分の顔をペチン!と叩いて気合いをいれ、準備を始める。
泣いてボロボロな顔を手入れして、お風呂に入って、1番お気に入りで、可愛すぎてまだ着れていなかった服を身につける。
髪も可愛くセットして
「よし!」
もう一度顔をペチン!と叩いて夕の家へと向かう。
夕の家の前に着き、インターホンを押す。
夕は寝るだけだから、とオートロックも付いて居ないマンションに住んでいるので部屋の前に行くのはなんてことはない。
・・・
でない。
「やっぱり出てくれないよなー、てかいるのかな?」
おーい、とノックをしてみたりするものの、無反応。
こうなったら!と、携帯を取りだしてある人に電話をかける。
休日という事もあってか、数コールで
「ん?どしたー?」
と腑抜けた声が帰ってくる。
「ねぇあっくん、今から夕に電話して家いるか聞いてくれない?理由は今度話すから」
「はぁー?自分で聞けよめんどくせぇ」
「聞けないから頼んでんでしょ!ばか!頼んだからね!!」
そう言って電話を切る。
しばらくしても、部屋の中から着信音らしき音は聞こえない為きっと夕は家にはいないんだろう。
はぁ。とため息を付きながら座って空を眺める。まだ寒いこの季節の空は、どこかカラッとしていて、日差しが暖かく寒さを忘れるほど澄んでいてとても綺麗。
"ほっぺた、冷たくなってる"
そう言って暖かい両手で鈴音の頬を包んでいつものように優しく微笑んでくれる夕が目の前に、、、
〜♪
「っ!?やば!外で寝るなんて」
あっくんからの電話を急いでとる
「もしもし?」
「あーその、なんだ、夕、家に居ないっぽいぞ」
なんだか歯切れの悪いあっくんを不思議に思い
「なに?その感じ」
「いや〜、、」
「なによ!言うなら早く言ってよ!!」
「その〜、確実じゃねぇんだけど、電話の向こうから女の声が、、、でも!!あいつに限ってそんなこっ」
最後まで聞くことなく電話をきる。
