学校帰り、歩いてると、
また、達也の姿があった


「達也、どうしたの?」


「舞を迎えにきた」


「あのね…。舞ね…今、やっと達也から卒業して、前を向きだせたんだ…。もう振り回さないで」


「恨んでるの?」


「いっぱい恨んで、いっぱい泣いたよ。けど、今は達也と出会えて本当に良かった!って思ってるから」


「俺の中では、舞は、まだ終わってないんだよね」


その時、するどい視線に気付いた…。


なおだった…。


「なお…。」


「やっぱり、まだ続いてたんだ…。信じられない!最低だね!」


「なお。俺は舞が忘れられね〜。お前には悪い事したけど…」


「私とは、遊びだったの?」


「俺は、お前も遊びだと思ってたよ。」


「ひどい!私は本気だよ」

「ごめん…。俺は遊びだった」


「もういいよ!舞も、あんたも許さないから!」


泣き叫んで走り去った…


私は、少し嬉しかった…。意地悪な女だった…


「舞!俺の気持ち分かってくれたよな?やり直そう」


「ごめん…。考えたい!」


「何を考えるんだよ!」


「とにかく考えたい」


「解った…。じゃ、明日、電話してくれよな」


「うん…。」


完全に気持ちは、達也に戻ってた…。


だけど…。何かが、気持ちに歯止めを、つかせた。


どうして、悪い男にひかれるのか、自分自身、不思議で仕方なかった…。