「!…瑛、大丈夫?」


私の異変にすぐ気付いた有紗。


…有紗にはすぐバレるなあ。


「ううん、なんでも…」


「ないわけないよね?さっき話してって言ったよ?」



「っ…、これ見て。」


そう言って私は遥斗とのLIMEを見せた。


「はぁ?! なにこれ、有り得ないんだけど」


「だよね…


頑張ろう、って思ってたけどもう辛いかも」


「…瑛、別れたら?」

いつになく真剣な表情の有紗。



…私もそう思ってる。


「うん…、私別れる」


…本当は別れたくない、でも…





これ以上は耐えられる気がしない。



小説とかで"記念日を忘れてたら"とかあるけど、私はもうそこまでは耐えられないよ。



「…ん。頑張って!


いつ言うの?」



女の子との約束もあるし…早い方がいいよね。



「お昼休みに言おうかな」


「…そっか」


「うん…」


とりあえず、遥斗にLIMEを送ってみることにした。


(LIME)

"遥斗、お昼休みに屋上に来て欲しい。"


「送信、っと…」


はー…ドキドキする。


(LIME)

"分かった。"


「分かった、だって」



「…頑張って!


別れても私がいるし?! 美味しい食べ物とか食べに行こうね」


「うん、ありがとう!」


…私頑張る。



…神様、私に勇気をください。