「ふふっ」


拗ねる遥斗を見て思わず笑みがこぼれる。


「なんだよ…」


「遥斗、散々浮気したくせに話すだけで嫉妬って…」


「それは本当に悪いと思ってる!!


ごめんって…」


私が少し浮気のことに触れるだけで、シュンっとなって泣きそうな顔をする遥斗。


もー…可愛いなあ。


「大丈夫、他の人とどれだけ話しても私は遥斗のことが好きだから」


パアアっと効果音がつきそうなくらいの笑顔を見せる遥斗。


…なんかワンコみたい(笑)


「瑛…本当に好きだよ!!


俺、多分相当嫉妬深いけどそんな俺でも好きでいてくれる?」



「…うん。どんな遥斗も好きだよ」



「瑛っ…!!」


「遥斗…


これからもよろしくね」



「あぁ、絶対に幸せにする」



そう言って遥斗はもう一度キスを落とした。



私たちは色々あった。


今までのことは全て思い出にしてこれからの遥斗と向き合っていきたい。


遥斗…今度は私を幸せにしてね?



Fin.