有紗と話してたら一通のLIME。


誰だろうと思って開くと送信主は遥斗だった。


(LIME)

"話があるから帰る前に屋上に来て欲しい。"

「えっ?!」


びっくりして思わず声が出た。


「どうしたの?」


「み、見てこれ…」


私は有紗に遥斗とのトーク画面を見せた。



「え? 何これ?なんで今更?」


「わ、分かんない…」


…理由がわからない。


「行くの?」



「…うん、とりあえず行ってみる」


「そっか!変なことされたらすぐ言うんだよ?」



「ありがとう…」


正直不安。 何言われるか分からないし、もしかしたらもっと傷つけられるかもしれない。


でも、もう一度話してみる。





















「…」



時は過ぎ放課後。


私は屋上の扉を開けれずにいた。



本当にこの先にいるのか、からかわれてるんじゃないか。


「ふぅ…よし!」


キィ…少し重い屋上の扉を開ける。




「よう」



…遥斗はいた。



「遥斗…」



なんで少し切ない顔をしてるの?


「来てくれないかと思った。


俺は沢山傷つけたし」