教室。


いつも通り女が俺に絡んでくる。


こいつとは関係を持っていて、暇になるとよく会ってる。


いつも通り約束をすると…こっちを見ている瑛が見えた。


「あ」


「ん?どうしたの?遥斗」


「いや、なんでもない」


俺はすぐに目を逸らした。


女と話してると


佐々木 有紗?っていう女の話し声が聞こえた。


「なーにそれ!! もう可愛すぎるんだけど!! 私だったら絶対離さないのに!!」



…多分、俺に聞こえるように言ってる。


正直、俺は自分から離してやろうとは思ってない。


だって、楽だし。


瑛可愛いし、物分りいいしな。


そんなこんなで話していると…



「LIME?」


俺はLIMEを開いた。送信主は…




瑛だった。