『Arisa様のアフターを歌わせていただきました』

推しのそんな突然の言葉に、持っていたスマホを落としかける。

「……お、推しが……わ、私、の……曲を……」

多分人生で一番動揺していると思う。

だって……。

「推しがっ……私の、曲を……歌ってるっ……」

推しが私のデビュー曲を歌ってくれたんだから。