Twinkleな彼は、【完】


樹side


細くて白い指は、俺のために作った肉じゃがのせいで、絆創膏だらけになっている


純真無垢なはなの気持ちは、容易く俺の心を弾ませた。やること可愛すぎるだろ。


不謹慎かもしれないけど、申し訳ないって気持ちよりも、はなが俺のためにそこまで必死になってくれた事実に優越感を覚えた


こんな嬉しいことしてくれるなら、ずっと落ち込んでいようかと思うくらい。



…だいぶ拗らせてるな俺



今までこんなにも肉じゃがを愛おしく、美味しいと思ったことなんてない。


でもはなの肉じゃがは今まで食べてきたものとは比にならないくらいうまかった。


これならいくらでも食べられる。はなのパワーってまじで凄い。俺の胃袋を無限に広げる才能がある。



「私そろそろ帰るね!」


にこっと俺に微笑みかけて、髪を揺らしながら立ち上がるはな


はぁ、ほんとかわいい。