Twinkleな彼は、【完】



「はなは行くのか?」


少しトーンの低くなった声、心配そうな視線



「うん!振袖着たいし」


あと1ヶ月後、楽しみだなぁ。


レンタルする振袖だってもう決めてある



「…そっか、気をつけろよ」


伏せ目がちにそういう。


私は見逃さなかった、息を大きく吸って何か言いかけた樹を。


心配、してくれてるんだよね。



「大丈夫だよ!同窓会は行かないし。」



ただ、振袖を着て成人式に参加するだけだから。


同窓会はとっくの昔に欠席の届けを出してる。



「何かあったら連絡しろよ」



「うん!」



大丈夫。もう5年も経ってるんだもん。


みんな大人になってるよ