「私は樹にとって必死な存在になれてる?」



「当たり前だろ」



幼馴染のくせにだいぶめんどくさい質問だと思う。それなのにこうやって答えてくれる樹に胸が温かくなる。



この優しさにいつまでも、浸かっていたいと思う私はきっとわがままだ。




「…仲直りしてくれる?」


「うん。仲直りしよう。」


っていつも以上にくしゃっと微笑む顔に安心する。


「良かったぁ!もう樹と話せないなんて、寂しくて死んじゃう…」


もうどうしようかと思ったんだよ。


「死なないだろ」


大袈裟、って笑う。


「本当だよ?私、樹のこと大好きだもん。」


樹がいなきゃ生きていけない。


「はあ…またそうやって乱してくる」



その瞬間、



樹が息を呑んだのが分かった。



目を細めて、妖艶に近づいてくる樹。



私の座っているベットに手を置いて、きしっとマットレスが軋む音。



その異変を感じ取るのが遅すぎたみたい。



「い、つ…き?」


どうしてベットの上で床ドンされてるの?