Twinkleな彼は、【完】


樹side



「はな!」



身体が勝手に動き、雨の中また走り出してしまうはなを追いかけようとした時だった、


「山川さん!?何考えてんすか!外でちゃダメですよ!」


そばにいたスタッフに見つかり、止められてしまった。


当たり前のことだ。



何万人ものファンが大勢いる会場の中、俺がその中に飛び込んでいけばどうなることか。


俺にはただ、雨の中走って行ってしまうはなの背中を見つめることしかできなかった。


本当は、傘を持って追いかけたいのに。



…こんな雨の中濡れて帰ったら、絶対風邪引くだろうな



心配でしょうがないのに、何ひとつしてあげられない自分が嫌になる



俺は普通の人じゃない。


はなの存在を後ろめたいなんて思ったことは一度もない。ただこれ以上俺の幼馴染だっていうだけで、はなに辛い思いはさせたくないだけ。



シャワーを浴びようと、シャワー室にいくと、



「あれ、もう来たんだ。」