Twinkleな彼は、【完】



樹side


独り取り残された部屋



あまりの衝撃に動けずにいる



はながさっき放った言葉が何度も脳内で再生される



「好きって、言ったよな…?」



ベットの上でぽつり呟いてみても、答えてくれる人は誰もいない。



心臓はうるさくなり続ける



高熱があることなんて、一瞬で忘れた



お粥を食べて、はながいるっていうのに微睡んでしまっていて、目を開けたら



キスしそうな距離にはなの顔があった。



でもキスされるわけないなんて分かっていた。


はなのことだからゴミがついてたから取ってくれようとしたとかそんな理由だろう。



朦朧とした意識の中、異常に焦るはな



そもそもいくら俺だからと言って、警戒心なさすぎるよな。


ちょっといじめたくなって、からかった結果、はなから漏れたのはあの衝撃的な言葉


心拍数が大きく乱されて、身体中の血が逆流するほど激しい動揺が訪れる



「さすがに勘違いじゃないよな……?」



やばい。にやける。



はなが俺のこと好きかもしれないってこと?



これはさすがに期待していいよな。



こんな夢みたいなことがあってもいいのか。



…早く風邪を治して、はなに会いたい。