「はなちゃんごめん、ストック切れた!冷蔵庫から取ってきて!」
手を止めず忙しそうに動く緑ちゃんの指示
「うん!わかった!」
今、かろうじて抜けれそうなのは私だけ
コスプレした意味があるのかというくらい、忙しい
これもそれも全て樹のせいだよ!
「はなちゃん、一人で大丈夫?俺も行こうか?」
忙しそうに手を動かしながらそう話しかけてくれる芽吹先輩
「大丈夫です!芽吹先輩は作らないと!」
「そうだね。じゃあ気をつけてね」
「はい!」
業務用冷蔵庫がある部屋の鍵を受け取り、人ごみの中を歩く
冷蔵庫があるところは人通りの少ないところで、キャンパスの端っこ
広い大学の構内で、あまり来ない場所だから迷いそう
なんでこんなところにしか冷蔵庫置くところがないのさぁ
「ここ、だよね、」
気がつくとさっきの人混みが嘘かと思うほど、人が全然いない



