「ドラマ入ると3、4ヶ月はドラマ一色になるから」



「…蘭さんとも仲良くなった?」


思わず聞いてしまう



最近はそのことばっかり考えてる。



「蘭ちゃん?……まあ、それなりに?」



「そ、そっか!」



「…なんでそんなこと聞くわけ?」



ポカンとしている樹の表情


蘭さんとのことが気にって仕方がないけど、これ以上は好きにならないようにしなきゃ。


呪文のように唱え続けないと、自然と思いが溢れそうになってしまう


芽吹先輩の言う通り、私の気持ちは迷惑になってしまうんだから。あくまでも勘付かれないようにしないと。


樹にバレたら離れていってしまうかもしれない。


「なっ、なんとなく!?」



そう言って誤魔化すように笑いかければ、不審そうに眉間に皺を刻む樹


「なんだよそれ。…てかこの間本当ごめん、先輩大丈夫だった?」


この間?


樹が芽吹先輩に暴露してしまったことか…