「はぁ!?芽吹先輩に告白された?」


お昼ご飯を挟んで3限目を待つ講義室の中


大学で一番大きい講義室に、麦ちゃんの叫び声が響く。


「ちょっと!声でかいよ!」


勘弁してよ!同じサークルの人だっているんだから!


こんなことなら、さっきお昼ご飯食べてる時に話せばよかった…


なんで私このタイミングで話したんだろう…


「やっと、告白したんだー」


焦ったかったー、と頬杖を付きながら呟く緑ちゃん。


「へ?みんな気づいてたの?」


「当たり前でしょ、気づいてないのははなくらいだよ」


さらっと爆弾発言を落とす麦ちゃん。


「う、うそ…」


どーしてみんなそんな鋭いの?



「で?どうしたの?」



緑ちゃんが教科書を出しながらそう問いかけてくる。


「…断った」


「そうだよねぇ、幼馴染くんが好きなんだもんね!?」


再び麦ちゃんの大きな声が響く。