「最近ずっとそれ食べてますよね!」
「だってうまくね?前まで一番は、煎餅だったけど好物変わったわ」
好物渋すぎだろ、って周りにつっこまれてる樹
樹は昔から渋い食べ物が好きだけど…
嬉しそうに袋を開けてもぐもぐする姿はリスみたい。
ずっと煎餅が好きだったのに大好物変わったんだね
…なんだか、私の知らない樹を蘭さんはたくさん知ってる
心が痛い。目を背けたい。
傷があることも、理由も、大好物が変わったことも私は知らなかった
今まで樹の全部を一番最初に知れてると思っていたのに。
その事実がどうしても心を真っ黒にしていく。
こんな感情初めて。
そのままパーティは進み、すぐにお菓子と飲み物がなくなって、樹と並木さんが買い出し、私と蘭さん以外はテレビゲームに夢中になっている時
「はなさん、相談したいことがあって…」
ソファに座り隣にいた蘭さんが、どこか遠慮気味に話しかけてくる



