誰もいない家に一人
夜中の1時、今日も部屋の電気はつけっぱなしで寝ていると、外から切り裂くような雷の音が轟く。
「ん、…雷?」
雨はずっと降ってたんだけど、さらに強くなってきた。
うう、雷がうるさくて眠れない。
外を覗けば、ひっきりなしに光る空
稲妻が至る所で見える。
ピカッと大きく光って、すぐ落ちた。
その瞬間消える電気。
「きゃっ、」
…最悪!
よりによって、どうして家族が誰もいない時に停電なんて…
しばらく、しゃがんで待ってみるけど依然として電気はつかない。
ダメだ
「はぁはぁっ…」
荒くなってくる呼吸、震えてる体、溢れる涙、くらくらと眩暈がしてくる。
助けてっ、
蘇る中学の時の記憶が私を苦しめる。
暗い中に一人、うずくまって動けない
「い、…つきっ」
いつだって無意識に口にするのは樹の名前
昔からずっと、助けてほしいと求めてしまう



