「樹に会いたい〜!」
そう叫ぶと
『なっ、に言って、』
しどろもどろな返事が返ってくる。
もうね、会いたくて仕方がないの
「ねえ、迎えに来て!」
顔が見たいの、ハグもしたい。
『…俺をなんだと思ってんだよ』
こういう樹だけど、どうしたら来てくれるのか私は知っている。
「無理ならいいよー。他の人にお願いするから」
こうやって少し冷たく潔く諦めたふりをすれば、
『…いく。どこにいんだよ?』
ほら、優しいんだよ。
お酒は飲んでなかったけど、昔から、こうやっていうと絶対向かいに来てくれるの。
「へへ、待ってるねえ」
電話を切って、サークルのみんなに帰ると挨拶をする。
サークルのみんなと樹が絶対に会わないよう、すこし離れた位置情報を樹に送り、その場で待っているとものの10分ほどで現れた樹の愛車。
中にはマスク姿の樹の姿。
ふふっ、今日もかっこいい!



