私はみんなの輪から離れて、スマホを取り出して、ある人物に電話をかけてしまう
『はい。』
あ!出た!
出ないかと思ったのに。
えへへ、嬉しい!
「もっしもし〜!」
『…もしかして飲んでんの?』
それは掠れた、低い声で紡がれた言葉
私が電話かけた相手は、樹。
「うん!そおだよ!」
『…はあ、いつも以上にタチ悪くなるんだから飲むなよ』
呆れた声が電話の向こうから聞こえる。
そう、私が飲みたくなかった理由は、お酒を飲むと樹に会いたくなってしまうから。
これが発覚したのは20歳の誕生日を迎えて、すぐお酒を飲んだ時だった。
なんか、樹限定にメロメロになっちゃう謎の体質なんだ
発覚してからは樹に禁酒命令を下されてて、あまり飲んでなかったんだけど、今日は先輩の門出だししょうがない!



