溺れてゆく
あなたを愛した想いも
泡に消えてゆく


足はあれど
声を失ったあたしは
あなたに想いを
伝える術を見つけられず


声をあげることもなく


泡になったの


愛してた


一度はあなたを
殺してしまおうとしたわ


だけど
できなかった


あたしにはできなかったの


だってあなたは
あたしに初めて
誰かを愛することの意味を
教えてくれた人だから


あなたを傷つけてしまう
あたしならば


このまま
この愛が汚れないうちに


海の泡へと消えてゆくわ