そこの角を曲がれば
もう君は見えない


君は違う道を選んで
歩いてゆく


僕にサヨナラを残して。


君はきっと
僕を愛してなどいなかった


好きではいてくれた


だけど時折見せる
君の曇り顔に
僕は不安を浮かべてたんだ


君の中には消えない面影が
まだ居座っていた


いつか君が話した


過去の恋人。


僕は君の傷、すべてを
受け入れたつもりでいた


君が背負った過去を
癒せると思ったのに


君の心にある彼は
まだ色あせることなく
君を焦がしてたんだ


君は独りで歩いてゆく


悲しい涙浮かべた
サヨナラを残して


歩いてゆく


振り向くことはない


もう見えない
あの角を曲がれば


君はもう見えない