見つめ合う瞳は確かに
僕の心と重なるものを
感じるのに


君に触れた瞬間


怯えるように震え
ただ涙する姿に


僕は戸惑い


震える理由も分からずに
ただ見つめるだけしか
できずにいた


僕の自惚れだったのか


それとも何か
君の心に何かあるのか


君は何も言わず
去ってゆく


その背中を黄昏るように
ただ見つめることしか


僕にはできなかった


夕焼けの中に消えてゆく
君を僕は見つめることしか
できなかったんだ


掴めそうな人は
実ることを知らず


散ってしまった