学活が終わった後の中途半端な時間。

 慎吾くんに、スマホを買ってもらったことを話す。


「おぉー、やったじゃん。連絡先、今日持ってる?」

「あ、うん」


 机の中から、今日2人に渡したものと同じ、QRコードを取り出し、渡す。


「ありがと」

「うん」


 私たちが話していると、柊木くんが目を向けてきた。

 ……私に興味があるということで、よろしい??

 ダメですね。彼女いますもんね。

 ほら、目線逸らしちゃった。


「他に、渡した人いんの?」

「ああ、うん。流羽と、美影」

「違くて、男子で」

「居ないよ?」


 最近よく、慎吾くんに男子のことについて聞かれる。

 なんですか、私が男子と全然話せないこと、馬鹿にしてんの??


「あ、のさ」

「ん——?」


 そこで、先生が来てしまい、続きを聞けなかった。