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「で、見事に推してしまった、と」

「ここ1ヶ月近くも前から推してたって凄いね。柊木くんが発言するときとか、休み時間とかでめっちゃ見てるなぁって思ったら……。好きだったとは」

「いや、ちょっと待って! 語弊! 好きなのは、推しとして、だからっ!」


 ただいま、昼休み。

 給食も食べ終わって、このクラスで仲良くなった2人……。

 違う小学校だった、(わたり)流羽(るう)と、小学校から仲がいい、高橋(たかはし)美影(みかげ)と話している。

 さっきまで、バレー部の先輩がかっこいいみたいな話だったのに……。

 恋バナ好きな流羽が、


「そういえばあかりって、最近誰かのことめっちゃ見てるよね?」


 と言ってきて……。

 気がつけば、私の推しの話になっていた。

 期末テストが終わった、6月。
 別に2人なら話しても良いか、というくらい仲良くなれたので、話すことにした。