あ、かっこいい。堕ちた。
それが、彼へと抱く最初の感想だった。
中学校に入学して、1ヶ月近く。
最初は人見知りを発揮していたが、友達もできて、クラスに馴染めてこれたなぁ、と思えるようになってきた頃。
眠くなる、4時間目の国語の授業。
「今日は……。5月11日か。11番、ここの文の説明してくれ」
「はい」
日付と出席番号が同じだから、という理由で指された彼——柊木くんの声を聞き、何度か聞いたことがあるはずなのに、固まってしまった。
だって……。
私が好きな、理想的な声と、一致していたから。
男子とは小学校からかなり仲良くしていた人と以外全然話さないため、まだ顔もよく知らない。
でも、彼に堕ちてしまうには十分だった。
それが、彼へと抱く最初の感想だった。
中学校に入学して、1ヶ月近く。
最初は人見知りを発揮していたが、友達もできて、クラスに馴染めてこれたなぁ、と思えるようになってきた頃。
眠くなる、4時間目の国語の授業。
「今日は……。5月11日か。11番、ここの文の説明してくれ」
「はい」
日付と出席番号が同じだから、という理由で指された彼——柊木くんの声を聞き、何度か聞いたことがあるはずなのに、固まってしまった。
だって……。
私が好きな、理想的な声と、一致していたから。
男子とは小学校からかなり仲良くしていた人と以外全然話さないため、まだ顔もよく知らない。
でも、彼に堕ちてしまうには十分だった。