高校3年生になった日の朝
朝の白い光がカーテンの隙間からこぼれ出す
私はあかない目と重い体を無理やり起こして携帯を精一杯眺める
画面の中には幼なじみの晴(はる)からラインがきていた

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晴 おはよう
先行くよ  P M 7:25
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花奈「起きるのはや…」慣れた手つきで早々連絡を返す

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花奈 起きるの早すぎ! 
   起こしてくれてもいいのに!ばか
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ピコン♪

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晴 下にいる
  さっさと出てこい!ばか花奈 PM7:50

花奈 急ぎます!!!!!(土下座)
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急いで玄関を開けると表札の後ろにもたれる
晴の姿があった 横顔の輪郭が綺麗で両耳にはイヤホン
1つボタンを開けた白いワイシャツにネクタイ
朝の晴にはふとドキドキしてしまう

花奈「ごめん!お待たせ」
じっと私の顔を見つめる
晴「花奈…リボン逆だよ」
花奈「えっ!」
晴「フッ冗談。早く乗って」
花奈「もう!ばか晴!!」

こうして晴の自転車の後ろを乗って高校に向かう
日差しが晴と私を照らして髪が少し靡く
そんな毎日が愛しくて気持ちよかった
花奈「あー風が気持ちいい」
晴「クラス発表楽しみだな」
花奈「中学校以来晴とクラス一緒になってないよね〜」
晴「花奈とクラス一緒は勘弁だな」
花奈「はー?なんでよ!」
晴「だって俺のノート勝手に見るし、消しゴム忘れるし、掃除も…」
花奈「あーもうごめんごめん!器のちっさい男はモテないよ」
晴「おろそうかな」

学校につき