ハニー メイド ヘヴン

「お願い隆二、せめて式が終わるまで待ってくれないっ?」

「いいよ大泣きして、好きなだけ八つ当たりしても」

「そうじゃなくて!」

「でも、オマエを離す気ないからオレと死んで」

歌うみたいに聞こえた。

真珠色のネクタイを辿ってゆるゆる上を向く。深い闇色の眸が、慈悲と無慈悲を孕んで世界を包んでた。

「ごめんね」

イコール運命。そう聞こえた。隆二が謝ることじゃないのに儚そうに笑った。

ああもう。神様って意地悪すぎる。いつもどっちかしか、くれないの。どっちもは、くれないの。