「何か、首に付いてるのか?」
エッ……。
まゆみに言われたとおり、髪と首の間に手を入れて髪を後ろに送る仕草を何度か続けながら高橋さんの目を見ていたのに。
まゆみの計画だと、その仕草をしながら高橋さんを見つめれば、高橋さんに限らず男は気になって仕方がなくなるはずだって……。
それなのに、 『何か、首に付いてるのか?』 って、高橋さんは全然何も感じていない。
はぁ……。
「ん? 何、ガックリ項垂れてるんだ? 首、どうかしたのか?」
「あっ。い、いえ、何でもないです」
もしかしたら、時と場所を間違えたのかもしれない。また、違う時にチャレンジしてみよう。次回こそは、頑張らなくちゃ。
「それならいいが。じゃあ、無国籍料理のお店でいいか?」
「は、はい」
ふぅ。危なかったぁ。
高橋さんに、余計な心配を掛けるところだった。
「もう直ぐ、着くから」
「はい」
生憎、駐車場がないので直ぐ傍のコインパーキングに車を駐車してから、目的のレストランに向かった。
大きなスクランブル交差点を渡り、私だったら素通りしてしまうような路地を通った先にそのレストランはあった。
もし、もう1度此処に来てと言われても、近くまでは来られてもその先、通り過ぎてしまいそうなほどのそんな狭い路地を通り抜けたところにそのお店はあるので、きっと来られないと思う。
無国籍料理と高橋さんが言っていただけあって、店内のメニューボードを見るとイタリアンやスペイン料理、和食、色々な料理を堪能出来るお店のよう。
ちょうど、土曜日特有のブランチを食べる人でピークになりそうな時間帯だったが、このレストランはそんな立地条件もあってか、あまり混んでいなくて直ぐに席に案内された。
席に着いてメニューを見ると、これでもかというぐらいの数のメニューが羅列されていて、ただでさえ迷ってしまう私にとって、いつも以上に目移りしてなかなか決められず、結局いつものように高橋さんに決めてもらって落ち着いた。
「ゴールデンウィークの前に、また社内旅行だな」
「そうですねぇ」
エッ……。
まゆみに言われたとおり、髪と首の間に手を入れて髪を後ろに送る仕草を何度か続けながら高橋さんの目を見ていたのに。
まゆみの計画だと、その仕草をしながら高橋さんを見つめれば、高橋さんに限らず男は気になって仕方がなくなるはずだって……。
それなのに、 『何か、首に付いてるのか?』 って、高橋さんは全然何も感じていない。
はぁ……。
「ん? 何、ガックリ項垂れてるんだ? 首、どうかしたのか?」
「あっ。い、いえ、何でもないです」
もしかしたら、時と場所を間違えたのかもしれない。また、違う時にチャレンジしてみよう。次回こそは、頑張らなくちゃ。
「それならいいが。じゃあ、無国籍料理のお店でいいか?」
「は、はい」
ふぅ。危なかったぁ。
高橋さんに、余計な心配を掛けるところだった。
「もう直ぐ、着くから」
「はい」
生憎、駐車場がないので直ぐ傍のコインパーキングに車を駐車してから、目的のレストランに向かった。
大きなスクランブル交差点を渡り、私だったら素通りしてしまうような路地を通った先にそのレストランはあった。
もし、もう1度此処に来てと言われても、近くまでは来られてもその先、通り過ぎてしまいそうなほどのそんな狭い路地を通り抜けたところにそのお店はあるので、きっと来られないと思う。
無国籍料理と高橋さんが言っていただけあって、店内のメニューボードを見るとイタリアンやスペイン料理、和食、色々な料理を堪能出来るお店のよう。
ちょうど、土曜日特有のブランチを食べる人でピークになりそうな時間帯だったが、このレストランはそんな立地条件もあってか、あまり混んでいなくて直ぐに席に案内された。
席に着いてメニューを見ると、これでもかというぐらいの数のメニューが羅列されていて、ただでさえ迷ってしまう私にとって、いつも以上に目移りしてなかなか決められず、結局いつものように高橋さんに決めてもらって落ち着いた。
「ゴールデンウィークの前に、また社内旅行だな」
「そうですねぇ」

