「高……」
「黙って」
「ンンッ……ン……」
耳元でそんなことを囁かれたら、もうそれだけで舞い上がってしまいそうなのに、それに追い打ちをかけるように高橋さんの唇が重なった。
ああ。
今、高橋さんとキスをしている。
でも周りに人が大勢いるのに、全然気にならない。
そう。 此処は自由の国、アメリカ。
私は今、高橋さんの愛を貰って時を刻み始めたばかり。
上を向かされている私の目から、一筋の涙が流れた。
高橋さんが、そっと指で拭ってくれる。
3月に此処に来た時は、また戻って来られるかも分からず、クリスマス・ツリーもなくて……。
良かった。 また、此処に来ることが出来て。
「帰るぞ」
胸がいっぱいで、黙って頷くことしか出来ない。
「相変わらず、泣き虫だな」
「だって……」
「腹減った」
はい?
高橋さんが、そんなムードも何もぶち壊すようなことを言う。
「そういう高橋さんだって、前に此処に来た時も腹減ったって言ってましたよね?」
悔しくて、言い返してみた。
「ふーん……。 後で、覚えてろよ!」
「えっ?」
「いや、別に」
何?
覚えてろよって?
そんな他愛のない会話をしながら、ホテルへと来た道をまた手を繋いで帰る。
でも、行きとは違う。
私の右腕には、高橋さんとお揃いの時計がはめられていた。
「黙って」
「ンンッ……ン……」
耳元でそんなことを囁かれたら、もうそれだけで舞い上がってしまいそうなのに、それに追い打ちをかけるように高橋さんの唇が重なった。
ああ。
今、高橋さんとキスをしている。
でも周りに人が大勢いるのに、全然気にならない。
そう。 此処は自由の国、アメリカ。
私は今、高橋さんの愛を貰って時を刻み始めたばかり。
上を向かされている私の目から、一筋の涙が流れた。
高橋さんが、そっと指で拭ってくれる。
3月に此処に来た時は、また戻って来られるかも分からず、クリスマス・ツリーもなくて……。
良かった。 また、此処に来ることが出来て。
「帰るぞ」
胸がいっぱいで、黙って頷くことしか出来ない。
「相変わらず、泣き虫だな」
「だって……」
「腹減った」
はい?
高橋さんが、そんなムードも何もぶち壊すようなことを言う。
「そういう高橋さんだって、前に此処に来た時も腹減ったって言ってましたよね?」
悔しくて、言い返してみた。
「ふーん……。 後で、覚えてろよ!」
「えっ?」
「いや、別に」
何?
覚えてろよって?
そんな他愛のない会話をしながら、ホテルへと来た道をまた手を繋いで帰る。
でも、行きとは違う。
私の右腕には、高橋さんとお揃いの時計がはめられていた。

