い、今、何て言ったの?
好きな人って、言った?
それって、もしかして……まさか……私のこと?
「それからなんだ。 俺が、腕時計に興味を持ちだしたのは」
エッ……。
腕時計に、興味?
「高橋さんは、腕時計が好きなんですか?」
「そうだ。 腕時計が趣味」
そうだったんだ。
腕時計が趣味って言った時の高橋さんの表情は、子供みたいに嬉しそうだった。
だからかな?
いつも品のいい、決して派手じゃないけど高そうな時計をしている気がする。 まったく腕時計等に興味のなかった私には、その価値すら分からなかったけれど。
そんな理由があったのに、高橋さんの小さい頃からの夢を私は頭ごなしに否定して、酷いことを言って。
「ごめんなさい。 そうとは知らずに、私……酷いことを言ってしまって……」
本当に申し訳ない気持ちで、いっぱいだった。
「フッ……。 説明してる暇もないうちに、お前は部屋に閉じこもっちゃったし?」
うっ。
それを言われると、辛い。
「す、すみません。 本当に、ごめんなさい」
思いっきり、肩を窄めてみせた。
「きっと、あんな酷いことを言ったのって、私だけですよね?」
「ハハッ……。 まあ、確かにそうだが、前の彼女の時は俺もまだ若くてそんな金もなかったから腕時計なんて買ってやれなかったしな」
高橋さんは、クリスマス・ツリーにまた視線を向けたが、先ほどとは違って眩しそうに目を細めるようにして見ている。
前の彼女?
その時は、まだ若かった?
ハッ!
もしかして、前の彼女って……。
「あ、あの、前の彼女って……」
「そう。 ミサ」
やっぱり……。
好きな人って、言った?
それって、もしかして……まさか……私のこと?
「それからなんだ。 俺が、腕時計に興味を持ちだしたのは」
エッ……。
腕時計に、興味?
「高橋さんは、腕時計が好きなんですか?」
「そうだ。 腕時計が趣味」
そうだったんだ。
腕時計が趣味って言った時の高橋さんの表情は、子供みたいに嬉しそうだった。
だからかな?
いつも品のいい、決して派手じゃないけど高そうな時計をしている気がする。 まったく腕時計等に興味のなかった私には、その価値すら分からなかったけれど。
そんな理由があったのに、高橋さんの小さい頃からの夢を私は頭ごなしに否定して、酷いことを言って。
「ごめんなさい。 そうとは知らずに、私……酷いことを言ってしまって……」
本当に申し訳ない気持ちで、いっぱいだった。
「フッ……。 説明してる暇もないうちに、お前は部屋に閉じこもっちゃったし?」
うっ。
それを言われると、辛い。
「す、すみません。 本当に、ごめんなさい」
思いっきり、肩を窄めてみせた。
「きっと、あんな酷いことを言ったのって、私だけですよね?」
「ハハッ……。 まあ、確かにそうだが、前の彼女の時は俺もまだ若くてそんな金もなかったから腕時計なんて買ってやれなかったしな」
高橋さんは、クリスマス・ツリーにまた視線を向けたが、先ほどとは違って眩しそうに目を細めるようにして見ている。
前の彼女?
その時は、まだ若かった?
ハッ!
もしかして、前の彼女って……。
「あ、あの、前の彼女って……」
「そう。 ミサ」
やっぱり……。

