驚いて高橋さんの顔を見上げたが、高橋さんは一瞬だけ微笑んで私を見ただけで、そのまま何事もないように歩いている。
すれ違うカップルも、みんな幸せそうだ。
きっと、クリスマスというこの季節独特のイルミネーションカラーが、一層そういう雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
そう言えば……。
3月にNEW YORKに来た時は、途中から高橋さんの様子が何だかおかしくて、何が起きているのか、どうしていいのか分からなくて、唯々不安だった。 でも、それはブルックリンでミサさんと擦れ違ったことが原因だったと話してくれて……。
あの時は、本当に辛くて哀しかったけれど、話してくれたことが凄く嬉しかった。
高橋さん……。
そんなことを思い出していたら、急に隣に居る高橋さんの温もりを感じて、無意識に繋いだ手に力を込めた。
あれほど言われていたのに、さっきホテルを出る前は慌てていたから手袋を持ってくるのを忘れてしまった。 でも、手袋がなくても高橋さんの温もりが繫いでいる手を通して感じられるほど温かいものはきっとないから。 これは、何物にも代え難いもの。
すると、そんな私に気づいたのか、高橋さんも無言で繋いだ手に力を込め返してくれた。
何だかこんなささやかなことでも、それがとても嬉しい。
傲慢な考えだけれど、会話がなくても、黙っていても、心が通じているような気がして口元が綻んでしまっていた。
「フッ……。3月に来た時の俺は、最悪だったよな」
「えっ?」
もしかして、高橋さんも同じことを考えていたの?
あの時のことを……。
高橋さんの顔を見上げると、目が合った。
「お前は、本当に鉄砲玉のように直ぐ居なくなっちゃうし、勘違いはするし……」
高橋さんが、悪戯っぽく笑っている。
うっ。
すれ違うカップルも、みんな幸せそうだ。
きっと、クリスマスというこの季節独特のイルミネーションカラーが、一層そういう雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
そう言えば……。
3月にNEW YORKに来た時は、途中から高橋さんの様子が何だかおかしくて、何が起きているのか、どうしていいのか分からなくて、唯々不安だった。 でも、それはブルックリンでミサさんと擦れ違ったことが原因だったと話してくれて……。
あの時は、本当に辛くて哀しかったけれど、話してくれたことが凄く嬉しかった。
高橋さん……。
そんなことを思い出していたら、急に隣に居る高橋さんの温もりを感じて、無意識に繋いだ手に力を込めた。
あれほど言われていたのに、さっきホテルを出る前は慌てていたから手袋を持ってくるのを忘れてしまった。 でも、手袋がなくても高橋さんの温もりが繫いでいる手を通して感じられるほど温かいものはきっとないから。 これは、何物にも代え難いもの。
すると、そんな私に気づいたのか、高橋さんも無言で繋いだ手に力を込め返してくれた。
何だかこんなささやかなことでも、それがとても嬉しい。
傲慢な考えだけれど、会話がなくても、黙っていても、心が通じているような気がして口元が綻んでしまっていた。
「フッ……。3月に来た時の俺は、最悪だったよな」
「えっ?」
もしかして、高橋さんも同じことを考えていたの?
あの時のことを……。
高橋さんの顔を見上げると、目が合った。
「お前は、本当に鉄砲玉のように直ぐ居なくなっちゃうし、勘違いはするし……」
高橋さんが、悪戯っぽく笑っている。
うっ。

