そう言えば……時計は?
あの時計のことが急に気になって、立ち上がってライティングビューローの所に向かう。
帰ってきて、確か此処に置いたんだった。
もう1度見てみたい、あの時計。
何を意味してるのかは分からないけれど、とにかくもう1度見てみたかった。
エッ……。
此処に置いたはずの時計が、見当たらない。
傷でも付けちゃいけないと思って、ちゃんとライティングビューローの真ん中辺りに確かに置いたはずなのに……。
思い違いかもしれないと思い、ライティングビューローの中を探したがやはり見当たらず、周りも見回したが時計は置いてなかった。
確かに、この上に置いたはずなのに……。 置いたはずの時計がなくなっている。
まさか!
もしかして、高橋さん。
私がお店に返品して欲しいって言ったから、受け取れないって……お返しが出来ないし、愛人みたいで嫌だからと言ったから。
ひょっとして、此処に時計がないってことは、ショップに返しに行ってしまったの?
だから今、高橋さんは居ないの?
どうしよう……。
高橋さんが、あの時計を私にくれる理由も、あの時計の成す意味も、聞かないまま拒絶してしまったから。 だから、きっと……。
取り返しのつかないことを、言ってしまった。
あっ!
その時、ドアにキーカードを挟んでドアノブが動く音がした。
高橋さん?
ドアが開く音がしている。
一瞬ドアを閉める際、仕切り壁越しの端から高橋さんのコートの裾が翻るのが見えたので、一目散にドアのところまで駆け寄った。
「高橋さん!」
ドアの鍵を締めて振り返った高橋さんは、いきなり呼ばれて少し驚いたような顔をしてこちらを見た。
「高橋さん……。 高橋さぁん!」
思いっきり、高橋さんの胸に飛び込んだ。
あの時計のことが急に気になって、立ち上がってライティングビューローの所に向かう。
帰ってきて、確か此処に置いたんだった。
もう1度見てみたい、あの時計。
何を意味してるのかは分からないけれど、とにかくもう1度見てみたかった。
エッ……。
此処に置いたはずの時計が、見当たらない。
傷でも付けちゃいけないと思って、ちゃんとライティングビューローの真ん中辺りに確かに置いたはずなのに……。
思い違いかもしれないと思い、ライティングビューローの中を探したがやはり見当たらず、周りも見回したが時計は置いてなかった。
確かに、この上に置いたはずなのに……。 置いたはずの時計がなくなっている。
まさか!
もしかして、高橋さん。
私がお店に返品して欲しいって言ったから、受け取れないって……お返しが出来ないし、愛人みたいで嫌だからと言ったから。
ひょっとして、此処に時計がないってことは、ショップに返しに行ってしまったの?
だから今、高橋さんは居ないの?
どうしよう……。
高橋さんが、あの時計を私にくれる理由も、あの時計の成す意味も、聞かないまま拒絶してしまったから。 だから、きっと……。
取り返しのつかないことを、言ってしまった。
あっ!
その時、ドアにキーカードを挟んでドアノブが動く音がした。
高橋さん?
ドアが開く音がしている。
一瞬ドアを閉める際、仕切り壁越しの端から高橋さんのコートの裾が翻るのが見えたので、一目散にドアのところまで駆け寄った。
「高橋さん!」
ドアの鍵を締めて振り返った高橋さんは、いきなり呼ばれて少し驚いたような顔をしてこちらを見た。
「高橋さん……。 高橋さぁん!」
思いっきり、高橋さんの胸に飛び込んだ。

