すると、店員さんは私の手首を持ってサイズを測るように、今はめている腕時計のブレスレットのコマの数を数えていた
「Five」
「OK!」
高橋さんとの会話が終わると、私の手首から時計を外して何処かに持っていってしまった。
「高橋さん! 絶対、無理ですからね。 気に入られたんでしたら、高橋さんは買われて下さい。 私は、お付き合い出来ませんけれど……」
「ハハッ……」
それでも高橋さんは、笑っているだけで何も応えてはくれなかった。
店員さんが戻ってきて、高橋さんが会計をしている。
でも、私には関係ないことだと思って他の指輪やネックレスなどのショーケースを覗いていると、会計が終わったみたいで高橋さんが私のところにやって来た。
「ちょっと、来て」
「ちょ、ちょっと、あの……高橋さん」
いきなりショーケースの方を向いていた私の腕を掴むと、また先ほどのテーブル席のところに連れて行かれた。
「座って」
「あっ、はい」
高橋さんと並んで椅子に座ると、手に持っていた時計を私の右手首にはめた。
な、何?
これ……どういうこと?
はめた時計は、さっきしてみた時計だった。
言葉を失って、口を開けたまま高橋さんを見た。
「よく、お似合いで」
はぁ?
体のどこかが痛いのかと勘違いされるぐらい、目をきつく瞑って項垂れた。
「な、何が、よくお似合いでなんです? だから、無理だって言ったじゃないですか……。 高橋さん。 お願いですから、これ返品してもらって下さい」
しかし、私の声は無視されて高橋さんは私の腕を掴み、店員さんに挨拶をしてそのままお店を出ると、引っ張られるようにしてホテルまで戻ってきてしまった。
その間、何度も時計を返品して欲しいと訴えたのだが……。 部屋に戻るまで何度もお願いしたのに、聞き入れて貰えなかった。
嫌だ。
こんな高い時計、買えるわけがない。 まして、払える余裕もない。
「Five」
「OK!」
高橋さんとの会話が終わると、私の手首から時計を外して何処かに持っていってしまった。
「高橋さん! 絶対、無理ですからね。 気に入られたんでしたら、高橋さんは買われて下さい。 私は、お付き合い出来ませんけれど……」
「ハハッ……」
それでも高橋さんは、笑っているだけで何も応えてはくれなかった。
店員さんが戻ってきて、高橋さんが会計をしている。
でも、私には関係ないことだと思って他の指輪やネックレスなどのショーケースを覗いていると、会計が終わったみたいで高橋さんが私のところにやって来た。
「ちょっと、来て」
「ちょ、ちょっと、あの……高橋さん」
いきなりショーケースの方を向いていた私の腕を掴むと、また先ほどのテーブル席のところに連れて行かれた。
「座って」
「あっ、はい」
高橋さんと並んで椅子に座ると、手に持っていた時計を私の右手首にはめた。
な、何?
これ……どういうこと?
はめた時計は、さっきしてみた時計だった。
言葉を失って、口を開けたまま高橋さんを見た。
「よく、お似合いで」
はぁ?
体のどこかが痛いのかと勘違いされるぐらい、目をきつく瞑って項垂れた。
「な、何が、よくお似合いでなんです? だから、無理だって言ったじゃないですか……。 高橋さん。 お願いですから、これ返品してもらって下さい」
しかし、私の声は無視されて高橋さんは私の腕を掴み、店員さんに挨拶をしてそのままお店を出ると、引っ張られるようにしてホテルまで戻ってきてしまった。
その間、何度も時計を返品して欲しいと訴えたのだが……。 部屋に戻るまで何度もお願いしたのに、聞き入れて貰えなかった。
嫌だ。
こんな高い時計、買えるわけがない。 まして、払える余裕もない。

