そんな、すんなり片付けられないし、自分の感情を自在に操れない。
高橋さんとのことを、過去のものに出来る自信なんて……。
「さあ、もう寝るぞ」
高橋さんが、ソファーから立ち上がった。
「私……今でもやっぱり高橋さんを信じていたいし、高橋さんを失いたくないんです。 だから……だから……本当に、ごめんなさい」
「……」
ソファーから立ち上がって謝ったが、それでも高橋さんは無言だった。
でも、もう言うだけのことは言ったという思いと、素直な気持ちを伝えられたので、すっきりしたとは言えないけれど先ほどよりは少し落ち着けた気がした。
このまま、今置かれた自分の立場を。 そして、現実を理解してゆっくり受け入れていこう。
自分が決めたことなんだから、それこそ私の我が儘のために、これ以上もう高橋さんを引き留めたくなかった。
「おやすみなさい……」
暗いリビングだったが、上手く作れなかった笑顔を見せて、直ぐに高橋さんに背を向けて自分の部屋の方へと歩きかけた。
「キャッ!」
ソファーから立ち上がったまま、そんな私を見ていた高橋さんが左手首を掴んで引っ張った。
「今夜は、こっちだ」
「えっ?」
驚いて高橋さんの顔を見上げると、何時もの茶化したように悪戯っぽく笑う笑顔ではなく、真剣な表情でこちらを見ている。
な、何?
どうしちゃったの?
「あの、高橋さん? ちょっ……」
私の手を引っ張って自分の部屋のドアの前まで来て、高橋さんは立ち止まって大きく深呼吸をして目を閉じると、また直ぐに目を開けて私の瞳を捉えた。
「お前の全部、貰っていいか?」
エッ……。
それって……まさか。
高橋さんとのことを、過去のものに出来る自信なんて……。
「さあ、もう寝るぞ」
高橋さんが、ソファーから立ち上がった。
「私……今でもやっぱり高橋さんを信じていたいし、高橋さんを失いたくないんです。 だから……だから……本当に、ごめんなさい」
「……」
ソファーから立ち上がって謝ったが、それでも高橋さんは無言だった。
でも、もう言うだけのことは言ったという思いと、素直な気持ちを伝えられたので、すっきりしたとは言えないけれど先ほどよりは少し落ち着けた気がした。
このまま、今置かれた自分の立場を。 そして、現実を理解してゆっくり受け入れていこう。
自分が決めたことなんだから、それこそ私の我が儘のために、これ以上もう高橋さんを引き留めたくなかった。
「おやすみなさい……」
暗いリビングだったが、上手く作れなかった笑顔を見せて、直ぐに高橋さんに背を向けて自分の部屋の方へと歩きかけた。
「キャッ!」
ソファーから立ち上がったまま、そんな私を見ていた高橋さんが左手首を掴んで引っ張った。
「今夜は、こっちだ」
「えっ?」
驚いて高橋さんの顔を見上げると、何時もの茶化したように悪戯っぽく笑う笑顔ではなく、真剣な表情でこちらを見ている。
な、何?
どうしちゃったの?
「あの、高橋さん? ちょっ……」
私の手を引っ張って自分の部屋のドアの前まで来て、高橋さんは立ち止まって大きく深呼吸をして目を閉じると、また直ぐに目を開けて私の瞳を捉えた。
「お前の全部、貰っていいか?」
エッ……。
それって……まさか。

