雪の上を走り廻っているリスや、プレゼントを抱えたサンタクロースが煙突から降りようとしているシーン。 トナカイが引っ張っているそりが、New Yorkの街の空を駆け巡る光景。 子供が小窓から覗いている先に見えるものは……自由の女神だったり。 わくわくするような、様々なクリスマスシーンを想像させてくれるショー・ウィンドウは、人々を幸せにしてくれているよう。 見ている人達は、皆、楽しそうな笑顔で見ていた。
本来ならば、私もそんな笑顔になれる1人だっただろう。
けれど、今の私の心は土砂降りの雨。 寒く、深々と降り積もる雪の中に閉じ込められている気分。
幸せそうな笑顔でショー・ウィンドウを眺めている人達の中にあって、寂しい気持ちが増していった。
泣きそうになって、周りの人達に気づかれないよう、慌ててショー・ウィンドウに近づいてガラスに両掌を押し当てると、とても冷たかった。
心の整理が出来たら、ちゃんと私と向き合ってくれると言ってくれた高橋さんだったけれど、正直こんなに時間が掛かるとは思っていなかった。
それどころか、次々と知らない女性の存在が明らかになって……。
まだまだ見えない、高橋さんの心。
ことあるごとに、狼狽えてしまう私。
人の心の中は、見られないから分からないけれど、高橋さんにとって私はガールフレンドの1人に過ぎなかったのかもしれない。
ミサさん以上には、やっぱりなれなかったのかな?
過去に愛した女性を、高橋さんは忘れていない。
「綺麗ですね」
エッ……。
突然、日本語で話し掛けられたので、驚いて振り返るとエディさんが立っていた。
「エディさん! どうしたんですか?」
「気になったから、ついてきました」
「私……を?」
エディさんは、ニコッと笑って頷いた。
本来ならば、私もそんな笑顔になれる1人だっただろう。
けれど、今の私の心は土砂降りの雨。 寒く、深々と降り積もる雪の中に閉じ込められている気分。
幸せそうな笑顔でショー・ウィンドウを眺めている人達の中にあって、寂しい気持ちが増していった。
泣きそうになって、周りの人達に気づかれないよう、慌ててショー・ウィンドウに近づいてガラスに両掌を押し当てると、とても冷たかった。
心の整理が出来たら、ちゃんと私と向き合ってくれると言ってくれた高橋さんだったけれど、正直こんなに時間が掛かるとは思っていなかった。
それどころか、次々と知らない女性の存在が明らかになって……。
まだまだ見えない、高橋さんの心。
ことあるごとに、狼狽えてしまう私。
人の心の中は、見られないから分からないけれど、高橋さんにとって私はガールフレンドの1人に過ぎなかったのかもしれない。
ミサさん以上には、やっぱりなれなかったのかな?
過去に愛した女性を、高橋さんは忘れていない。
「綺麗ですね」
エッ……。
突然、日本語で話し掛けられたので、驚いて振り返るとエディさんが立っていた。
「エディさん! どうしたんですか?」
「気になったから、ついてきました」
「私……を?」
エディさんは、ニコッと笑って頷いた。

