「おはよう、貴博。 あれ? サンフランシスコ行きは、中止?」
「ああ。 フライトが滅茶苦茶になってるし、行けたとしても戻って来られるかどうか分からないから中止にした」
「そうよね。 行けたとしても、帰りの便がないとか言われたら悲惨だものね。 飛行機が飛ばないと分かってからホテルの予約しようとしたって、そういう時は考えることは皆一緒だから、ホテルの予約が取れたとしても、かなり空港から離れたところになっちゃうだろうし……。 あっ。そうだ。 太田さん。 この前、頼まれていた書類。 お待たせ」
そう言って、山本さんは太田さんの席に向かった。
悪天候だと、たとえ飛行機が飛んだとしても、最悪の場合、別の空港に降りてしまったりすることもある。 想定外のことが沢山起きてしまうこともあるので、きっと高橋さんは中止にしたのだと思う。 でも、このまま雪が止まなかったらどうなるんだろう? ボストン行きは、大丈夫なのかな?
「それじゃ、貴博。 またね」
「所々、アイスバーンになってるから、外回りの運転、気をつけろよ」
「ありがとう。 そうそう、キャサリンが貴博に用事があるから、後で行くって伝えといてと言ってたわ。 今、会議中だけど」
「キャサリン? 俺に用事?」
書類をペラペラ捲って目を通しながら、高橋さんが聞き返している。
キャサリンさんって、忘れもしない。 あの人だ。
「知らないわ。 でも、貴博が居たら必ず教えてって言われてるから、後でキャサリンにメモ入れておくけど、いいかしら?」
「ああ」
キャサリンさんが、高橋さんに用事って……何だろう?
でも、心配しなくても大丈夫よね。 高橋さんは付き合ってたわけじゃないって、はっきりそう言ってたもの。
「それじゃ、伝えておくわね。 陽子ちゃんも、またね」
「あっ、はい」
そして、夕方近くになって、キャサリンさんが高橋さんの前に現れた。
「Hi, TAKA」
その声に、書類に目を通していた高橋さんと私が顔を上げると、手前に座っていた私に一瞬微笑んだキャサリンさんは、直ぐ奥の机に座っている高橋さんの真横に立った。
「How’s your day going? 」
「Not too bad. How about yourself?」
「So so」
「TAKA……」
エッ……。
キャサリンさんは、高橋さんの耳元に顔を近づけると同時に、首に両手をまわした。
会社の事務所で、しかも仕事中にあんなこと出来ちゃうなんて……。 でも、日本と違って許されることなんだろうか? hugみたいに。
それでも、見ていて何だか気分が悪い。
「ああ。 フライトが滅茶苦茶になってるし、行けたとしても戻って来られるかどうか分からないから中止にした」
「そうよね。 行けたとしても、帰りの便がないとか言われたら悲惨だものね。 飛行機が飛ばないと分かってからホテルの予約しようとしたって、そういう時は考えることは皆一緒だから、ホテルの予約が取れたとしても、かなり空港から離れたところになっちゃうだろうし……。 あっ。そうだ。 太田さん。 この前、頼まれていた書類。 お待たせ」
そう言って、山本さんは太田さんの席に向かった。
悪天候だと、たとえ飛行機が飛んだとしても、最悪の場合、別の空港に降りてしまったりすることもある。 想定外のことが沢山起きてしまうこともあるので、きっと高橋さんは中止にしたのだと思う。 でも、このまま雪が止まなかったらどうなるんだろう? ボストン行きは、大丈夫なのかな?
「それじゃ、貴博。 またね」
「所々、アイスバーンになってるから、外回りの運転、気をつけろよ」
「ありがとう。 そうそう、キャサリンが貴博に用事があるから、後で行くって伝えといてと言ってたわ。 今、会議中だけど」
「キャサリン? 俺に用事?」
書類をペラペラ捲って目を通しながら、高橋さんが聞き返している。
キャサリンさんって、忘れもしない。 あの人だ。
「知らないわ。 でも、貴博が居たら必ず教えてって言われてるから、後でキャサリンにメモ入れておくけど、いいかしら?」
「ああ」
キャサリンさんが、高橋さんに用事って……何だろう?
でも、心配しなくても大丈夫よね。 高橋さんは付き合ってたわけじゃないって、はっきりそう言ってたもの。
「それじゃ、伝えておくわね。 陽子ちゃんも、またね」
「あっ、はい」
そして、夕方近くになって、キャサリンさんが高橋さんの前に現れた。
「Hi, TAKA」
その声に、書類に目を通していた高橋さんと私が顔を上げると、手前に座っていた私に一瞬微笑んだキャサリンさんは、直ぐ奥の机に座っている高橋さんの真横に立った。
「How’s your day going? 」
「Not too bad. How about yourself?」
「So so」
「TAKA……」
エッ……。
キャサリンさんは、高橋さんの耳元に顔を近づけると同時に、首に両手をまわした。
会社の事務所で、しかも仕事中にあんなこと出来ちゃうなんて……。 でも、日本と違って許されることなんだろうか? hugみたいに。
それでも、見ていて何だか気分が悪い。

