「裏を見てごらん」
エッ……。
「裏、ですか?」
高橋さんに言われたとおり、円柱状になっているストラップの裏側を見た。
「あっ……」
そこには、 【 YOKO 】 の文字が彫ってあった。
「何時の間に……」
「ん? さっき頼んだんだ。 このぐらいなら、指輪とかと違って直ぐ入れて貰えるんだ」
世界に1つしかない、私のアロマ・ストラップ。
しかも、高橋さんからのプレゼント。
「凄く、嬉しいです。 私、絶対大切にします」
高橋さんが、私の髪をクシャッとした。
「フッ……。 やっと、笑ったな」
「高橋さん」
ああ。
高橋さんは、どうしてこんなに大人なんだろう。
どうしたら、この5つの歳の差を埋められる?
多分、一生掛かっても無理なような気がする。
「それじゃ、差し当たって俺とのデートに全力投球な?」
デートに、全力投球?
「はい? 何で、デ、デートに全力投球なんですか?」
焦って、かんでしまった。
「雰囲気?」
はぁ?
「何でこんな時に、雰囲気なんですか……」
「だぁかぁらぁ。 雰囲気だから、雰囲気なんだよ」
「もう! 全く、私には理解出来ないです」
「子牛には、まだ分からないかもな?」
「知らない!」
子牛って、何よ。
牛より、更に下ってことなんじゃ?
「本当に、子供は直ぐむくれるよなぁ」
「子供じゃ、ありません」
「あっ、悪い。 子牛だったな」
「子牛でも! ないですから。 だいたい、何で牛から子牛になっちゃうんですか?」
「あれ? 牛って、自分で認めてたんだ。 なるほど。それなら、牛に戻してあげよう」
何故、そこでそうなるの?
「戻さなくていいです。 私は、牛ではありませんから」
そんな言い合いをしながら、五番街を後にした。
嬉しいな。
お誕生日プレゼント、頂いちゃった。
高橋さんと、お揃いのアロマ・ストラップ。
私の宝物。
肌身離さず、何時も持っていよう。
結局、日曜日も雪は降り続き、その影響で悪天候のために月曜日からのサンフランシスコ行きは、キャンセルになってしまった。 アクシデントがあっても、出張中も他の仕事は山積みなので、支社に出勤してボストン行きの書類を集めていると、山本さんが入ってきた。
エッ……。
「裏、ですか?」
高橋さんに言われたとおり、円柱状になっているストラップの裏側を見た。
「あっ……」
そこには、 【 YOKO 】 の文字が彫ってあった。
「何時の間に……」
「ん? さっき頼んだんだ。 このぐらいなら、指輪とかと違って直ぐ入れて貰えるんだ」
世界に1つしかない、私のアロマ・ストラップ。
しかも、高橋さんからのプレゼント。
「凄く、嬉しいです。 私、絶対大切にします」
高橋さんが、私の髪をクシャッとした。
「フッ……。 やっと、笑ったな」
「高橋さん」
ああ。
高橋さんは、どうしてこんなに大人なんだろう。
どうしたら、この5つの歳の差を埋められる?
多分、一生掛かっても無理なような気がする。
「それじゃ、差し当たって俺とのデートに全力投球な?」
デートに、全力投球?
「はい? 何で、デ、デートに全力投球なんですか?」
焦って、かんでしまった。
「雰囲気?」
はぁ?
「何でこんな時に、雰囲気なんですか……」
「だぁかぁらぁ。 雰囲気だから、雰囲気なんだよ」
「もう! 全く、私には理解出来ないです」
「子牛には、まだ分からないかもな?」
「知らない!」
子牛って、何よ。
牛より、更に下ってことなんじゃ?
「本当に、子供は直ぐむくれるよなぁ」
「子供じゃ、ありません」
「あっ、悪い。 子牛だったな」
「子牛でも! ないですから。 だいたい、何で牛から子牛になっちゃうんですか?」
「あれ? 牛って、自分で認めてたんだ。 なるほど。それなら、牛に戻してあげよう」
何故、そこでそうなるの?
「戻さなくていいです。 私は、牛ではありませんから」
そんな言い合いをしながら、五番街を後にした。
嬉しいな。
お誕生日プレゼント、頂いちゃった。
高橋さんと、お揃いのアロマ・ストラップ。
私の宝物。
肌身離さず、何時も持っていよう。
結局、日曜日も雪は降り続き、その影響で悪天候のために月曜日からのサンフランシスコ行きは、キャンセルになってしまった。 アクシデントがあっても、出張中も他の仕事は山積みなので、支社に出勤してボストン行きの書類を集めていると、山本さんが入ってきた。

