「そ、そうですね。 でも、何処に行くんですか?」
「良い所。 ほら、支度して出掛けるぞ」
「は、はい」
慌てて飲んでいたカップをキッチンに持って行き、部屋からコートとバッグを掴んで高橋さんの後に続いた。
いったい、これから何処に行くの?
良い所って……。
ホテルから車に乗って少し走っていると、窓から見えるニューヨークの街並みは、もうクリスマスムード一色だった。
もう、年末なんだな。
今年も、もうあと少しで終わってしまう。
景色を見ながら改めてそう感じると、前回ニューヨークに来てからというもの、あれから何も進歩していない自分が情けなくなった。
相変わらず、高橋さんにおんぶに抱っこで困らせて、何の役にも立てていない。
駄目だな……。
ウィンカーを出して、高橋さんがグレーの建物の中の駐車場に車を停めた。
雪は止んでいたが、車から降りるとやはり外は寒い。
「本当は、駐車場からもお店に入れるんだが、せっかくだから寒いけど外から回って正面から入ろう。 その方がいいから」
高橋さんが何を言っているのか分からなかったが、首を傾げながら黙って頷いた。
表通りに出て、ほんの少しだけ歩いた所で高橋さんが立ち止まった。
「見てごらん」
立ち止まった高橋さんの視線の先を、ゆっくりと辿りながら見上げた。
「こ、此処って……」
見上げた視線のその先には、見覚えのある時計台。
そう。
あの有名な映画の中で、オードリー・ヘップバーンが物の例えとして、此処で食事が出来るような身分になりたいと言った憧れのショップ。
実際には、このショップの中にレストランは存在しない。
間近で見ると、ショップと言えども重厚な建造物のようで、本当に迫力がある。
「良い所。 ほら、支度して出掛けるぞ」
「は、はい」
慌てて飲んでいたカップをキッチンに持って行き、部屋からコートとバッグを掴んで高橋さんの後に続いた。
いったい、これから何処に行くの?
良い所って……。
ホテルから車に乗って少し走っていると、窓から見えるニューヨークの街並みは、もうクリスマスムード一色だった。
もう、年末なんだな。
今年も、もうあと少しで終わってしまう。
景色を見ながら改めてそう感じると、前回ニューヨークに来てからというもの、あれから何も進歩していない自分が情けなくなった。
相変わらず、高橋さんにおんぶに抱っこで困らせて、何の役にも立てていない。
駄目だな……。
ウィンカーを出して、高橋さんがグレーの建物の中の駐車場に車を停めた。
雪は止んでいたが、車から降りるとやはり外は寒い。
「本当は、駐車場からもお店に入れるんだが、せっかくだから寒いけど外から回って正面から入ろう。 その方がいいから」
高橋さんが何を言っているのか分からなかったが、首を傾げながら黙って頷いた。
表通りに出て、ほんの少しだけ歩いた所で高橋さんが立ち止まった。
「見てごらん」
立ち止まった高橋さんの視線の先を、ゆっくりと辿りながら見上げた。
「こ、此処って……」
見上げた視線のその先には、見覚えのある時計台。
そう。
あの有名な映画の中で、オードリー・ヘップバーンが物の例えとして、此処で食事が出来るような身分になりたいと言った憧れのショップ。
実際には、このショップの中にレストランは存在しない。
間近で見ると、ショップと言えども重厚な建造物のようで、本当に迫力がある。

