黒板ではなく白板に"柏崎 小春"という名前が大きく書かれていた。 「か、柏崎 コハルです」 6月という微妙な時期の転校生のせいか、席に座っている生徒逹に一気に視線を向けられる。 「よ、よろしくお願いします……」 人前に立つのが苦手な私の頬は緊張で熱を持っていく中。 「え、柏崎?」 「まさか、偶然だろ」 「でもなんか今朝、シグレ様と一緒に歩いてた……」 「あ、それ私も聞いたー」 教室内は何故かざわめきが増していく。