ロルフの告白に、ニーナは言葉を失った。今までこの男の言動に言葉を失うことは多々あったものの、今回はそれの比ではない。
――『次の赤い満月の日よ。第一王子のお誕生日と重なるんですって。その日に第二王子の悪行が裁かれるって話しなの』
リリィが言っていた言葉が頭を過る。辻褄があってしまう。揃って欲しくないパズルのピースがどんどん集まって疑問の隙間を埋めていく。
「そんな、ロルフ様っ、なにを仰っているんですか」
またからかわれているのだ。そう思いたくて、ニーナは薄く笑ってみた。けれど、それが紛れもない事実のようにロルフも微笑む。
「ニーナは現王妃以外の王妃を知っているか?」
「えっ、はい……実際お目に掛かったことはございませんでしたがお話としては」
確か前王妃はニーナが生まれた頃には既に亡くなっていた。
「現王妃は父の三人目の妻だ。最初はミカエルの生母、そして次が俺の母だった。ふたりとも他国の猫族だったらしい。母は身体が弱く出産と同時に亡くなった」
今まで第二王子の生誕が大々的に祝われなかったのはあることが同時に起こったからだった。
それがロルフの生母である前王妃が亡くなったからだ。当初からあまり話題に出すのも憚られていたため今になって思い出す。
――『次の赤い満月の日よ。第一王子のお誕生日と重なるんですって。その日に第二王子の悪行が裁かれるって話しなの』
リリィが言っていた言葉が頭を過る。辻褄があってしまう。揃って欲しくないパズルのピースがどんどん集まって疑問の隙間を埋めていく。
「そんな、ロルフ様っ、なにを仰っているんですか」
またからかわれているのだ。そう思いたくて、ニーナは薄く笑ってみた。けれど、それが紛れもない事実のようにロルフも微笑む。
「ニーナは現王妃以外の王妃を知っているか?」
「えっ、はい……実際お目に掛かったことはございませんでしたがお話としては」
確か前王妃はニーナが生まれた頃には既に亡くなっていた。
「現王妃は父の三人目の妻だ。最初はミカエルの生母、そして次が俺の母だった。ふたりとも他国の猫族だったらしい。母は身体が弱く出産と同時に亡くなった」
今まで第二王子の生誕が大々的に祝われなかったのはあることが同時に起こったからだった。
それがロルフの生母である前王妃が亡くなったからだ。当初からあまり話題に出すのも憚られていたため今になって思い出す。


