「あ、あの……もう、離し……っ」
顎を掴む手を振りほどくと、王太子はニーナの握っていた香水瓶に気が付き空いた手でそれを取り上げてしまう。
「そ、それは、返してくださいっ!」
「ん? ああ、これが君の作った香水? なにアイツ、愛人に香水まで作らせてるの?」
ニーナは香水を取り返そうと必死に手を伸ばすも、身長差から届かずまるで大人にあしらわれる子供のようだ。
先程から見ているだけの従者たちは当然王太子の味方で、ニーナに手を貸してくれる様子はない。
「まあまあ、ニーナちゃん。許してやってよ。赤い満月の日も近いからね。アイツも苦しいんだろうからさ」
「なんの話しですか……っ、いいから返して……っ!」
伸ばした手を掴まれて、引き寄せられた。
王太子の瞳がぎらりと光る。意味が分からないニーナは突然の行動に静止する。
「何の話って、まさかニーナちゃんなにも聞かされてないの? すごいな。それでロルフのために香水を? ああ、すごくいいよ。いいなぁ」
笑顔は相変わらず美しいのに、興奮気味の口調がさらにニーナを恐怖に追い詰める。
強く掴まれた腕もミカエルの指がくい込んで痛い。乱暴にされるといつ殴られるのかと体が反射敵に強ばった。
一体何の話をしているのか。
顎を掴む手を振りほどくと、王太子はニーナの握っていた香水瓶に気が付き空いた手でそれを取り上げてしまう。
「そ、それは、返してくださいっ!」
「ん? ああ、これが君の作った香水? なにアイツ、愛人に香水まで作らせてるの?」
ニーナは香水を取り返そうと必死に手を伸ばすも、身長差から届かずまるで大人にあしらわれる子供のようだ。
先程から見ているだけの従者たちは当然王太子の味方で、ニーナに手を貸してくれる様子はない。
「まあまあ、ニーナちゃん。許してやってよ。赤い満月の日も近いからね。アイツも苦しいんだろうからさ」
「なんの話しですか……っ、いいから返して……っ!」
伸ばした手を掴まれて、引き寄せられた。
王太子の瞳がぎらりと光る。意味が分からないニーナは突然の行動に静止する。
「何の話って、まさかニーナちゃんなにも聞かされてないの? すごいな。それでロルフのために香水を? ああ、すごくいいよ。いいなぁ」
笑顔は相変わらず美しいのに、興奮気味の口調がさらにニーナを恐怖に追い詰める。
強く掴まれた腕もミカエルの指がくい込んで痛い。乱暴にされるといつ殴られるのかと体が反射敵に強ばった。
一体何の話をしているのか。


