夜中リリィに会ったということはニーナが寝てしまったあとのことだ。自分が呑気に寝ていた間にそんなことがあったなんて。なんやかんやが気になるところだが、心配屋のリリィをニーナは抱きしめた。
本来なら夜中に王城付近を彷徨いていただなんて泥棒などの疑いをかけられればそれだけで罰せられてしまう。
「心配かけてごめんね。リリィに何も無くて本当に良かった」
「わたしは大丈夫っ! 愛人って本当なの……? あのロルフ様の……」
ニーナは一瞬迷ったが、ゆっくりその言葉を肯定した。本当は建前としての愛人で、こっそり彼の香水をつくるために雇われたのだけれど、友達だからこそこれ以上心配かけたくない。
「そっかあ。ほら、初恋の彼のこともあったから心配で……ニーナが決めたならいいの。それに! メイド長に聞いたんだけど 王族の手つきになれば安定した暮らしが手に入るっていうのは本当なんだって! だから大丈夫よニーナっ!」
「リリィったら……ありがとう」
『初恋の彼』に胸が痛んだが、励ましてくれるリリィの優しさにニーナはふっと笑みがこぼれる。
そういえば、ロルフも昨日同じことを言っていた。だから安心して愛人の振りをしながら調香師として勤めろ、という意味だろう。
本来なら夜中に王城付近を彷徨いていただなんて泥棒などの疑いをかけられればそれだけで罰せられてしまう。
「心配かけてごめんね。リリィに何も無くて本当に良かった」
「わたしは大丈夫っ! 愛人って本当なの……? あのロルフ様の……」
ニーナは一瞬迷ったが、ゆっくりその言葉を肯定した。本当は建前としての愛人で、こっそり彼の香水をつくるために雇われたのだけれど、友達だからこそこれ以上心配かけたくない。
「そっかあ。ほら、初恋の彼のこともあったから心配で……ニーナが決めたならいいの。それに! メイド長に聞いたんだけど 王族の手つきになれば安定した暮らしが手に入るっていうのは本当なんだって! だから大丈夫よニーナっ!」
「リリィったら……ありがとう」
『初恋の彼』に胸が痛んだが、励ましてくれるリリィの優しさにニーナはふっと笑みがこぼれる。
そういえば、ロルフも昨日同じことを言っていた。だから安心して愛人の振りをしながら調香師として勤めろ、という意味だろう。


