夢にまでみた王城の調香室への期待に思わず食いみ気味に反応して目を輝かせてしまった。
「……君は本当に香水が好きなんだな」
それをみたロルフが肩を揺らす。自然と溢れた笑みに胸が高鳴った。笑うと少し子供っぽい。
「また猫の姿になって逃げようなんて考えるなよ。次は逃がさない」
自ら猫になんてなるほど子供じゃないです。そう言い返す前に、ロルフは去ってしまった。
申しつけられた通り香水を探そうとしていたニーナのもとに、ロルフと入れ替わりで部屋に誰かが飛び込んできた。それはニーナに勢いよく飛びついてきて反射的に受け止める。
「ニーナ!」
「わあっ! ……リリィ!」
たった一日ぶりだというのに、懐かしく感じる香りと安堵で今にも泣き出しそうな見慣れた顔。友達のリリィがメイド服を着て目の前にいる。朝食を乗せたワゴンを引いてきたリリィは確かにメイドとして働いているが、王宮勤めではなかったはずだ。
「リリィどうしてここに? ま、まさか忍び込んで……」
「違うよ! あのねっ、ニーナが心配で会場まできたんだけど……その、失格で愛人になったって聞いて。それでどうにか中に入れないかなって夜うろうろしてたら捕まって……なんやかんやあってあのロルフ様がメイドとして雇ってくれて」
「……君は本当に香水が好きなんだな」
それをみたロルフが肩を揺らす。自然と溢れた笑みに胸が高鳴った。笑うと少し子供っぽい。
「また猫の姿になって逃げようなんて考えるなよ。次は逃がさない」
自ら猫になんてなるほど子供じゃないです。そう言い返す前に、ロルフは去ってしまった。
申しつけられた通り香水を探そうとしていたニーナのもとに、ロルフと入れ替わりで部屋に誰かが飛び込んできた。それはニーナに勢いよく飛びついてきて反射的に受け止める。
「ニーナ!」
「わあっ! ……リリィ!」
たった一日ぶりだというのに、懐かしく感じる香りと安堵で今にも泣き出しそうな見慣れた顔。友達のリリィがメイド服を着て目の前にいる。朝食を乗せたワゴンを引いてきたリリィは確かにメイドとして働いているが、王宮勤めではなかったはずだ。
「リリィどうしてここに? ま、まさか忍び込んで……」
「違うよ! あのねっ、ニーナが心配で会場まできたんだけど……その、失格で愛人になったって聞いて。それでどうにか中に入れないかなって夜うろうろしてたら捕まって……なんやかんやあってあのロルフ様がメイドとして雇ってくれて」


