「君がベッドに逃げるからじゃないか」
「それはそうですが……」
距離を詰めてくる男から離れようと後ずさり、いつの間にかベッドの上にいたのだ。ベッドの上と分かってもシーツの中に逃げ込んでしまうくらい、ニーナは困惑していた。
当然のことのように言われるとニーナはまた言葉に詰まってしまう。
つい先ほど自分のことを『愛人にする』と吐き捨てた人物から『調香師になってほしい』と言われているのだ。もはや決定事項のようだが、どうしても素直に喜べない。
なにか裏があるのではないか。そう疑うのは当然だった。
そんなニーナの心中を察してか、男はベッドの隅までニーナを追い詰めると逃げられないよう囲うように壁に手を突いて話し始める。
「どうやら俺と君は魔力の相性がいいらしい。先日君に触れた時確信した。……君には謝らなければいけないことが多すぎるな」
バツが悪そうに視線を下げた男だが、先日の行為がよぎったニーナが顔を赤くしたのに気づき話を続けた。
「……もし君が試験を受けに来てくれれば……また会えたら、必ず俺の調香師になってもらうと決めていたんだ」
まんまと罠にかかった子猫のような気持ちになる。試験を受けに来たのは事実だが、この男に会うためではない。
「それはそうですが……」
距離を詰めてくる男から離れようと後ずさり、いつの間にかベッドの上にいたのだ。ベッドの上と分かってもシーツの中に逃げ込んでしまうくらい、ニーナは困惑していた。
当然のことのように言われるとニーナはまた言葉に詰まってしまう。
つい先ほど自分のことを『愛人にする』と吐き捨てた人物から『調香師になってほしい』と言われているのだ。もはや決定事項のようだが、どうしても素直に喜べない。
なにか裏があるのではないか。そう疑うのは当然だった。
そんなニーナの心中を察してか、男はベッドの隅までニーナを追い詰めると逃げられないよう囲うように壁に手を突いて話し始める。
「どうやら俺と君は魔力の相性がいいらしい。先日君に触れた時確信した。……君には謝らなければいけないことが多すぎるな」
バツが悪そうに視線を下げた男だが、先日の行為がよぎったニーナが顔を赤くしたのに気づき話を続けた。
「……もし君が試験を受けに来てくれれば……また会えたら、必ず俺の調香師になってもらうと決めていたんだ」
まんまと罠にかかった子猫のような気持ちになる。試験を受けに来たのは事実だが、この男に会うためではない。


