【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。

「これは――日向ぼっこの香りだわ」

温かみのある優しい香りは、昔、森の中で猫の姿になって走り回り、木登りをした懐かしい記憶を呼び覚ます。自然と顔がほころんでしまうような、そんな香りだった。

 ――敬愛すべき竜王族とはいえ、人としては好きになれない人だけれど、この香水があの人に届きますように。

ニーナは完成した香水をベースに若干の改良を重ねることにした。
あとは自分の出来ることをやるだけだと、ニーナは意気込んで試験当日に備え、準備に勤しんだ。