アップル、少し男性的になるようにムスクとオークモスを少々、それから最後にジャスミン。香りの素を調合容器に入れていく。
香水はつけた瞬間から少しずつ香りが変化していく。例えば、ニーナの店で人気の香水は花のジャスミンから始まり、少し経つと桃へ、最後に林檎に近い香りを残す。纏う人はフレッシュで可愛らしい印象を周りに与えることができる。
香水は含まれる魔力による効果はもちろん、香りによって自分がどういう気分になりたいのか、相手にどういった印象を与えたいのかを演出することができる。それこそが魔力よりも魔法のようだとニーナは感じていた。
寂しげな碧い瞳を思い出して、不意にそれが思い出の中の彼と重なってしまう。
――泣かないで。
強く願った瞬間、ぱあっとニーナの手の中で香水瓶が光り輝く。
透明だった香水は淡い琥珀色へと姿を変えた。最後の最後で第二王子ではなく思い出の中の彼を想ってしまったが、それは温かみのある優しい色合いを醸し出している。
「今までで一番いい色だわ……」
ニーナは香水瓶を宙に掲げ、くるくるとまわしてみせる。ゆらゆら、キラキラと香水が輝いて完成度の高さに自分がいちばんびっくりしてしまった。
香りはどうかしらとシュッとひとふきしてみる。
香水はつけた瞬間から少しずつ香りが変化していく。例えば、ニーナの店で人気の香水は花のジャスミンから始まり、少し経つと桃へ、最後に林檎に近い香りを残す。纏う人はフレッシュで可愛らしい印象を周りに与えることができる。
香水は含まれる魔力による効果はもちろん、香りによって自分がどういう気分になりたいのか、相手にどういった印象を与えたいのかを演出することができる。それこそが魔力よりも魔法のようだとニーナは感じていた。
寂しげな碧い瞳を思い出して、不意にそれが思い出の中の彼と重なってしまう。
――泣かないで。
強く願った瞬間、ぱあっとニーナの手の中で香水瓶が光り輝く。
透明だった香水は淡い琥珀色へと姿を変えた。最後の最後で第二王子ではなく思い出の中の彼を想ってしまったが、それは温かみのある優しい色合いを醸し出している。
「今までで一番いい色だわ……」
ニーナは香水瓶を宙に掲げ、くるくるとまわしてみせる。ゆらゆら、キラキラと香水が輝いて完成度の高さに自分がいちばんびっくりしてしまった。
香りはどうかしらとシュッとひとふきしてみる。


