専属の調香師を探しているくらいだ。今はまだ香水をつけていなかったのかもしれない。とはいえ、普通その人自身の香りや、魔力によって独特の香りがするはずだ。ニーナだって自分が気づいていないだけでしているだろう。それが全くの無臭というのはまるでそこに存在していないような不思議な感覚だった。なぜか、寂しいような、そんな印象を持ったのだ。
ニーナは首を振りかけて、少し悩んだ末自分を納得させるようにゆっくり頷いて戸棚から材料を探してかき集める。
「……折角だもの。利用させていただきます」
これは仕事のチャンスだ。そう自分に言い聞かせて彼のイメージを膨らます。
――冷たい瞳、抑揚のない声、誰も信じていないような態度。……なにが彼をそうさせているのだろう。
ニーナは香水に魔力をこめる時、纏う人をできるだけイメージする。
一人ひとりにオーダーメイドの香水をつくることができるのであればいいがそうではない。だからこそ、少しでもそれに近づけたいと思っている。
「香りがないのなら……きっとどんな淡い香りも映えるはず」
モノは試しだと、人気のある香りをベースにすることにした。
ニーナは首を振りかけて、少し悩んだ末自分を納得させるようにゆっくり頷いて戸棚から材料を探してかき集める。
「……折角だもの。利用させていただきます」
これは仕事のチャンスだ。そう自分に言い聞かせて彼のイメージを膨らます。
――冷たい瞳、抑揚のない声、誰も信じていないような態度。……なにが彼をそうさせているのだろう。
ニーナは香水に魔力をこめる時、纏う人をできるだけイメージする。
一人ひとりにオーダーメイドの香水をつくることができるのであればいいがそうではない。だからこそ、少しでもそれに近づけたいと思っている。
「香りがないのなら……きっとどんな淡い香りも映えるはず」
モノは試しだと、人気のある香りをベースにすることにした。


