いつか、なんの後ろめたさもなく初恋の彼に告白しようと、合コンも全て断ってきたというのに、はじめてのキスは戻らない。まるで、もう想いを告げる資格はないと言われている気分だった。
母の形見の香水に毎日祈りを捧げるもう一つの理由、それは初恋の彼へ告白するときに渡したい。そう夢見ているからだった。
でもそれは、叶わないらしい。いや、今はまだ、という意味だとニーナは何とか持ち直して他のレシピを探してノートをめくる。
このノートも母の形見で、そこにニーナの考案したレシピを書き足している。
「植物系の香りは人気だけど…あの方たちの好みに合わせた方がいいわよね……」
うーん、と唸ってみるも王族の好みなどニーナには分からない。
ふと、帰り際やはり試験に参加するニーナが心配だと言い出したリリィの言葉が蘇る。
『ニーナも知らないわけじゃないでしょう? あの悪名高き第二王子が持たざる極悪王子と呼ばれているのを』
――聞いたことはあるけれどよく知らないわ。持たざるって?
『言葉の意味通り、あの方は生まれつき魔力を持っていないらしいの。だからその腹いせに少し自分が気に食わない人がいると女子供も関係なく非道な処分をしてるって話しよ』
母の形見の香水に毎日祈りを捧げるもう一つの理由、それは初恋の彼へ告白するときに渡したい。そう夢見ているからだった。
でもそれは、叶わないらしい。いや、今はまだ、という意味だとニーナは何とか持ち直して他のレシピを探してノートをめくる。
このノートも母の形見で、そこにニーナの考案したレシピを書き足している。
「植物系の香りは人気だけど…あの方たちの好みに合わせた方がいいわよね……」
うーん、と唸ってみるも王族の好みなどニーナには分からない。
ふと、帰り際やはり試験に参加するニーナが心配だと言い出したリリィの言葉が蘇る。
『ニーナも知らないわけじゃないでしょう? あの悪名高き第二王子が持たざる極悪王子と呼ばれているのを』
――聞いたことはあるけれどよく知らないわ。持たざるって?
『言葉の意味通り、あの方は生まれつき魔力を持っていないらしいの。だからその腹いせに少し自分が気に食わない人がいると女子供も関係なく非道な処分をしてるって話しよ』


